英文読解、長文読解の学習方法
英語を教えていると、生徒から「短い文章なら大丈夫だけど、長文になると…」と言われることがあります。
やはり、長文になると、なかなか大変なようです。
では、どのようにすれば、英語の長文を読むことができるのでしょうか。
ここでは英語の長文を読めるようになる学習法を紹介します。
大前提として英文法の学習!
文の構造がわからないと、文意は正確にわかりません。
そのためには英文法を学習する必要があります。
まずは 英文法を学習しましょう。
英文法の基本を固めた後に、長文の学習法について知るといいでしょう。
具体的な英文読解、長文読解の学習法
英文の長文の問題集を買ってきて、英文を読むと思いますが、そのとき、以下の手順で学習していくといいですよ。
1.知らない英単語があっても無視、粗筋をつかむ
まずは、知らない英単語があっても、わからないところがあっても、ザッと読んで、粗筋をつかんでください。よほど英語の実力が高い人は別ですが、長文を読んでいると、必ず、「意味がわからない英単語」がでてきます。そのとき、イチイチ、辞書で調べるわけはいかないので、わからない英単語があっても、無視して、あらすじをつかめる様になる必要があります。
2.一文一文の構造をしっかり分析する
次に、一文一文をしっかりと読んでください。具体的には、形容詞句には<>をつけたり、前置詞句には( )をつけたりという風に、マークを1文1文につけていって、どういった構造になっているのか分析します。ここでも、まだ知らない英単語の意味を調べてはいけません。
3.再度、読み直す
再度、読み直して、更に英文をしっかり読んでください。
2の手順をしていれば、意味を知らない英単語も、大体の意味が推定できると思います。それで、より正確に長文のあらすじがわかるようになると思います。
4.英単語の意味を調べる
知らない英単語の意味を調べてください。それで、手順2にて、英文につけたマークが正しかったかどうか検討してください。
5.英単語の暗記、読むことができなかった文の書き出し
知らなかった英単語や、読むことができなかった文を書き出して暗記してください。「わからない」「意味を知らない」ままで放置していれば、いつまで経っても、英語の実力は上達しませんから。
6.復習する
一日後、一週間後、三週間後に同じ文を数回読んでください。もし英単語の意味を忘れてしまっていれば、再度、暗記してください。ちなみに、覚えた英単語の意味を忘れてしまうと思いますが、それで落ち込まないでくださいね。人間は忘れる動物なので、忘れにくくするには、繰り返し暗記する必要があります。
英文読解の練習問題!(難易度★☆☆☆☆)
My brother plays the piano after dinner.
まず、知らない英単語があっても無視して、全体の粗筋をつかみます。
piano や after の意味が分からなくても、「兄」「弾く」「夕食」といった分かる部分に注目します。すると、「兄が夕食のあとに何かをする」という大まかな内容が見えてきます。この段階では、細かい意味よりも、文全体の流れをつかむことが目的です。
次に、一文の構造をしっかり分析します。
My brother が主語です。plays が動詞で、三人称単数現在なので s がついています。the piano が目的語で、「そのピアノ」ではなく「ピアノという楽器」を表しています。after dinner は前置詞句で、「夕食のあとに」という時を表しています。
この文は、主語+動詞+目的語+時を表す語句、という基本的な形になっています。単文であっても、主語と動詞を中心に確認することが大切です。
そして、再度、読み直します。
構造を理解したうえでもう一度読むと、「私の兄は夕食のあとにピアノを弾きます」という意味が自然に理解できます。文の形がはっきり見えると、意味もはっきりしてきます。
最後に、英単語の意味を調べます。
play the piano は「ピアノを弾く」、after は「〜のあとで」という意味です。ここで正確な意味を確認し、自分の理解が正しかったかどうかを確かめます。
このように、@粗筋をつかむ、A構造を分析する、B読み直す、C単語を調べる、という順番を守ることが大切です。基本的な文で練習を重ねることが、読解力を着実に伸ばすポイントです。
英文読解の練習問題!(難易度★★★★☆)
The new library in our city offers various programs for children during the summer vacation.
今回は、少し難易度を上げた、英検準2級程度の単文を例にして読んでみましょう。このサイトは英検3〜4級レベルなので難しく感じると思いますが、頑張ってください!
まず、知らない英単語があっても無視して、全体の粗筋をつかみます。
offers や various、programs などの意味があいまいでも、「新しい図書館」「私たちの町」「子ども」「夏休み」といった分かる部分に注目します。すると、「町の新しい図書館が、夏休みに子ども向けに何かをしている」という大まかな内容が見えてきます。この段階では、細かい単語にこだわらず、話の中心をつかむことが大切です。
次に、一文の構造をしっかり分析します。
まずは動詞を探しましょう。offersとsがついているので、「三人称単数現在のsじゃない?」と気が付くのではないでしょうか(気が付かなくても今の段階だとOKです!)。
すると、動詞より←にあるThe new library in our city が主語とわかります。ちなみに、in our city は前置詞句で、library を説明しています。
動詞より→にあるvarious programs が目的語です。various(さまざまな)がそれを修飾しています。for children は前置詞句で、「子ども向けに」という意味で programs を説明しています。during the summer vacation も前置詞句で、「夏休みの間に」という時を表しています。
このように、主語+動詞+目的語を中心に、どの語句がどこを説明しているのかを確認します。
そして、再度、読み直します。
構造を理解してからもう一度読むと、「私たちの町の新しい図書館は、夏休みの間、子ども向けにさまざまなプログラムを提供している」という意味が自然に理解できます。文の骨組みが分かると、長めの単文でも落ち着いて読めるようになります。
最後に、英単語の意味を調べます。
offer は「提供する」、various は「さまざまな」、program は「計画、催し」、vacation は「休暇」という意味です。ここで辞書を使って確認し、自分の推測と比べます。
このように、少し長い単文であっても、@粗筋をつかむ、A構造を分析する、B読み直す、C単語を調べる、という順番を守ることで、確実に読解力を伸ばすことができます。難しいと感じても、基本の手順を大切にすることが上達のポイントです。
英文読解の練習問題!(難易度★★★☆☆)
Many students feel nervous before a test, but taking a deep breath can help them relax.
英検3級から準2級レベルの英文です。
まず、知らない英単語があっても無視して、全体の粗筋をつかみます。
たとえ nervous や relax という単語の意味が分からなくても、「多くの生徒」「テストの前」「しかし」「深呼吸」「助ける」といった分かる部分だけを手がかりにします。すると、「多くの生徒はテストの前に何かを感じるが、深呼吸をするとよい」という大まかな内容が見えてきます。この段階では、細かい意味にこだわらないことが大切です。
次に、一文一文の構造をしっかり分析します。
Many students が主語、feel が動詞、nervous が補語です。before a test は「テストの前に」という時を表す語句です。ここまでが前半部分です。
but で文がつながり、後半に入ります。
taking a deep breath が動名詞で主語の役割をしています。can help が動詞部分、them が目的語、relax が目的格補語のように働いています。このように、主語と動詞を中心に、どこがどの働きをしているかを確認します。
そして、再度、読み直します。
構造を理解したうえでもう一度読むと、文の流れがよりはっきりします。「多くの生徒はテストの前に緊張するが、深呼吸をすることは彼らがリラックスするのに役立つ」という意味が自然に理解できるようになります。最初に読んだときよりも、はるかに安心して読めるはずです。
最後に、英単語の意味を調べます。
nervous は「緊張している」、relax は「くつろぐ、リラックスする」という意味です。ここで初めて辞書を引くことで、自分の推測が合っていたかどうかを確認できます。ただし、すべての単語を毎回調べる必要はありません。本当に大切な単語だけを調べるようにすると、効率的に学習できます。
このように、@大まかな内容をつかみ、A構造を分析し、B読み直し、C単語を調べる、という順番で進めることで、英文読解の力は着実に伸びていきます。焦らず、順番を守って読むことが、読解力向上のポイントです。
英文読解の練習問題!(難易度★★★☆☆)
Because it was raining heavily, we decided to stay home and watch a movie.
英検3級から準2級レベルの英文です。
まず、知らない英単語があっても無視して、全体の粗筋をつかみます。
heavily や decided の意味がはっきり分からなくても、「雨」「だから」「家にいる」「映画を見る」といった分かる部分に注目します。すると、「雨が理由で、家にいて映画を見ることにした」という大まかな流れが見えてきます。この段階では、細かい意味にこだわらず、話の流れをつかむことが大切です。
次に、一文一文の構造をしっかり分析します。
Because it was raining heavily が理由を表す従属節です。it が主語、was raining が動詞、heavily が「激しく」という意味の副詞で、raining を説明しています。we が主語、decided が動詞です。to stay home and watch a movie は不定詞で、decided の内容を表しています。to stay と (to) watch が and で結ばれ、二つの動作が並んでいます。このように、主語と動詞を中心に、節のつながりや不定詞の働きを確認します。
そして、再度、読み直します。
構造を理解してからもう一度読むと、「激しく雨が降っていたので、私たちは家にいて映画を見ることに決めた」という意味が、より自然に理解できます。最初に読んだときよりも、文の内容がはっきり感じられるはずです。
最後に、英単語の意味を調べます。
heavily は「激しく」、decide は「決心する」、stay は「とどまる」、movie は「映画」という意味です。ここで正確な意味を確認することで、理解がより確かなものになります。
このように、@粗筋をつかむ、A構造を分析する、B読み直す、C単語を調べる、という手順を繰り返すことで、英文読解の力は少しずつ伸びていきます。焦らず、丁寧に読むことが大切です。
英文読解の練習問題!(難易度★★★★☆)
If you practice speaking English every day, you will become more confident in conversations.
英検3級から準2級レベルの英文です。
まず、知らない英単語があっても無視して、全体の粗筋をつかみます。
practice、confident、conversations などの意味があいまいでも、「毎日」「英語を話す」「?なら」「もっと何かになる」といった分かる部分に注目します。すると、「毎日英語を話す練習をすれば、何か良い変化がある」という大まかな意味が見えてきます。この段階では、完璧な日本語にしようとせず、内容の流れをつかむことが目的です。
次に、一文一文の構造をしっかり分析します。
この文は If から始まる条件文です。If you practice speaking English every day が従属節です。you が主語、practice が動詞、speaking English が目的語の役割をしています。every day は「毎日」という副詞句です。you が主語、will become が動詞、more confident が補語です。in conversations は「会話において」という意味の前置詞句で、confident を説明しています。このように、主語と動詞を中心に、従属節と主節の関係を確認すると、文の骨組みがはっきりします。
そして、再度、読み直します。
構造を理解したうえでもう一度読むと、「もし毎日英語を話す練習をすれば、会話でもっと自信が持てるようになる」という意味が自然に頭に入ってきます。最初よりも、文の意味がはっきりと理解できるはずです。
最後に、英単語の意味を調べます。
practice は「練習する」、confident は「自信がある」、conversation は「会話」という意味です。ここで辞書を引き、意味を正確に確認します。自分の予想と比べることで、語彙力も少しずつ増えていきます。
このように、@粗筋をつかむ、A構造を分析する、B読み直す、C単語を調べる、という順番を守って読むことで、英文を落ち着いて理解できるようになります。順序を大切にすることが、読解力を伸ばす近道です。