不定詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題94■■
He decided to go to
America.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【不定詞の名詞的用法(基本)】
人や物などの名前を「名詞」というのでした。
しかし、人や物などの名前以外にも「名詞」はありました。
何でしたっけ?
そうですね。
「動詞」に「こと」をつけたものですね。
例えば、「走る(動詞)→走ること(名詞)」のように、「動詞」に
「こと」をつければ、名詞に変わるのでした。
さて、この「走ること」を英語になおしてみてください。
「走る」は「run」です。
「こと」にあたる英単語は「to」でした。
よって、「走ること」は「run
to」になる!と思いましたか?
違いましたよね。
「to」は必ず動詞の前に持ってくるのでした。
よって、走ることは「to
run」になります。
<<<まとめ>>>
「to〜」を見たら、下の訳になります。
1.「〜すること」
2.「〜するための」「〜すべき」
3.「〜するために」
4.単なる前置詞の「to」
【過去形】
日本語の場合、「私はテニスをする」という文を、「過去」の話に変える場合、
どうすればいいのですか?
動詞である「する」を「した」に変えればいいのですよね。
英語の場合も同じです。
「現在」の話を「過去」に変える場合「動詞の形」を変えてやればいいのです。
では、どのように変えればいいのでしょうか?
英語の場合は、基本的には、動詞の後に「ed」をつければいいのです。
例えば、「I
play
tennis.(私はテニスをする)」を過去の話にしてみます。
この文の動詞は「play(する)」です。
よって、動詞の形を変えて「played(した)」に変えれば過去の話になります。
よって、「I
played
tennis.(私はテニスをした)」になります。
しかし、すべての動詞に「ed」をつければいいのではありませんでした。
もしまだ動詞の過去形を覚えていない人は、
下記のホームページで動詞の変化の表を覚えてください。
https://getyouenglish.com/
英文の解説
問題に戻ります。
He decided to go to
America.
この問題では、解説のために、toの前後で2つに分けます。
He decided/to go to
America.
1.He decided
「He
decided」は「彼は決定した」と訳せます。
「decide:〜を決定する」という英単語を知らなかった方は覚えてください。
2.to
go to America
「go to〜=〜に行く」と訳しました。
つまり、「go to
America=アメリカに行く」となります。
今の問題の場合、「to go to America」のように、
「go to
America」の前に「to」がついています。
これはどのように訳せばいいのでしょうか。
「to〜」は以下のように訳せました。
1.「〜すること」
2.「〜するための」「〜すべき」
3.「〜するために」
4.単なる前置詞の「to」
1の場合:アメリカに行くこと
2の場合:アメリカに行くための
3の場合:アメリカに行くために
4の場合:「to+名詞」の形になるので今の場合は違います。
では1〜3のどの訳になるのでしょうか。
これは文脈で判断します。
1の場合
He
decided/to go to America.
「彼は決めた」「アメリカに行くことを」
2の場合
He decided/to go
to America.
「彼は決めた」「アメリカに行くための」
3の場合
He decided/to go to
America.
「彼は決めた」「アメリカに行くために」
では、どの訳が正しいのでしょうか。
まずは2は駄目だとわかりますよね。
では、3はどうでしょうか。
一見、正しく見えますが、アメリカに行くために「何を」決めたの?
と思いませんでしたか?
つまり、3の文は「〜を」の目的語がないので、駄目です。
よって、1の「〜すること」の訳し方が正しいのです。
よって、「彼はアメリカに行くことを決めた」と訳せます。
日本語訳
彼はアメリカに行くと決めた。