イディオム/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題86■■
Music affords us pleasure.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【can afford
to〜】
can afford
to〜=〜する余裕がある
※)経済的・時間的な余裕
【afford+A+B】
・afford+A+B=AにBを与える
・afford+B
to
A=AにBを与える
A:人など、B:物・事
【第四文型】
第四文型とは、「主語+動詞+目的語1+目的語2」の形の文のことです。
例えば、「私は彼に本をあげる」というような文章のことです。
日本語では、第四文型の場合、2つある目的語を入れ替えて、
「主語+目的語1+目的語2+動詞」としても、
「主語+目的語2+目的語1+動詞」としても大丈夫です。
例えば、日本語では、「私は彼に本をあげる」でも
「私は本を彼にあげる」でも大丈夫ですよね。
しかし、英語ではそうはいきません。
「主語+動詞+目的語1+目的語2)」⇔
「主語+動詞+目的語2+前置詞+目的語1」
というように、「前置詞」が必要になります。
giveの場合、「give+目的語1+目的語2」⇔
「give+目的語2+to+目的語1)」
=「主語は目的語1に目的語2をあげる」になります。
sendの場合、「send+目的語1+目的語2」⇔
「send+目的語2+to+目的語1」
=「私は(人)に(物)を送る」になります。
英文の解説
問題に戻ります。
Music affords us
pleasure.
今回も問題85に引き続き「afford」の出題です。
しかし、問題85と違った用法ですので、注意してください。
英文を訳すコツを覚えていますか?
少し手順を省略していますが、大雑把に言うと以下でした。
1.最も見つけやすいのが動詞です。まずは、動詞を探してください。
2.大抵の場合、「動詞より←(左)にあるのが主語」、
「動詞より→(右)にあるのが目的語や補語など」になります。
よって、1.まずは動詞を探してみます。
動詞はどれでしょうか?
「affords」しかありませんよね。
よって、動詞は「affords」です。
2.「動詞より←(左)にあるのが主語」、
「動詞より→(右)にあるのが目的語や補語など」でした。
Music【←動詞:affords→】us
pleasure.
よって、主語は「Music」です。
では、「us
pleasure」は何なのでしょうか。
「we―our―us」でした。
つまり、「us」は目的格です。
つまり、「私達を」と訳します。
pleasureは「楽しみ」です。
our
pleasureであれば「私達の楽しみ」で一つの目的語や補語になりますが、
us
pleasureですので、「私達を」+「楽しみ」と2つの語になります。
つまり、この文は、「主語+動詞+目的語1+目的語2」の第四文型に
なっているのです。
【主語:Music】【←動詞:affords→】【目的語1:us】【目的語2:pleasure】
つまり、「主語は目的語1に目的語2を〜する」と訳せばいいのです。
よって、「音楽は私達に楽しみをaffordする」と訳せばいいのです。
問題85では、affordは「〜する余裕がある」という感じで訳しました。
この問題でも同じように訳してもいいのでしょうか?
駄目ですよね。
同じように訳そうとすれば、かなり変な意味になってしまいます。
では、どのように訳せばいいのでしょうか。
もう一度、以下を見てください。
「音楽は私達に楽しみをaffordする」
この文を見れば、なんとなく「afford=与える」と訳すのでは?
と想像できませんでした?
実際、affordには、「afford+A+B=AにBを与える」という意味があるのです。
※)A:人など、B:物・事
ちなみに、第四文型は書き換えることができました。
つまり、以下のように書き換えることもできるのです。
afford+A+B=afford+B
to A
問題文を書き換えると以下のようになります。
Music affords us much pleasure to
us.
日本語訳
音楽は私達に楽しみを与えてくれる。