第四文型/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題74■■
Yesterday my brother bought me a book written by Yamada
as a
birthday
present.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説、英文の解説
【第四文型】
第四文型とは、「主語+動詞+目的語1+目的語2」の形の文のことです。
例えば、「私は彼に本をあげる」というような文章のことです。
日本語では、第四文型の場合、2つある目的語を入れ替えて、
「主語+目的語1+目的語2+動詞」としても、
「主語+目的語2+目的語1+動詞」としても大丈夫です。
例えば、日本語では、「私は彼に本をあげる」でも
「私は本を彼にあげる」でも大丈夫ですよね。
しかし、英語ではそうはいきません。
「主語+動詞+目的語1+目的語2)」⇔
「主語+動詞+目的語2+前置詞+目的語1」
というように、「前置詞」が必要になります。
giveの場合、「give+目的語1+目的語2」⇔
「give+目的語2+to+目的語1)」
=「主語は目的語1に目的語2をあげる」になります。
sendの場合、「send+目的語1+目的語2」⇔
「send+目的語2+to+目的語1」
=「私は(人)に(物)を送る」になります。
【分詞】
「漱石によって書かれた本」を英語になおしてみましょう。
どのような本なのでしょうか?
そうです。「漱石によって書かれた」本なのです。
つまり、「漱石によって書かれた」の部分が、「どのような本なのか」
を説明しています。
このように、どのような名詞なのかを説明する言葉を形容詞句というのでした。
形容詞句を見つけたら、<>をつけるのでした。
<漱石によって書かれた>本
さて、日本語では、どんなに長い形容詞句でも名詞の前にもってくるのでした。
<例>
<あそこで座っている>少年
<漱石によって書かれた>本
しかし、英語では、長い形容詞句は名詞の後にもってきて、
「本<漱石によって書かれた>」という語順にするのでした。
つまり、英語では、「The
book<漱石によって書かれた>」になります。
では、<漱石によって書かれた>の部分をどのように
英語になおせばいいのでしょうか。
「その本は漱石によって書かれた」だと英語になおせますよね。
「The
book was written by Soseki.」です。
ここから、「その本は」と「be動詞」をとってください。
すると、「(The
book)(was)written by Soseki.」となります。
つまり、「漱石によって書かれた」の部分は、「written by
Soseki」になります。
よって、「<漱石によって書かれた>本」を英語になおすと、
「The book <written by
Soseki>」になります。
<<まとめ>>
「過去分詞」を見たら、下の3つの訳し方のどれかです!
・「be動詞+過去分詞」は受動態で「〜される」と訳します。
(例:The
letter was written by
her.)
(=その手紙は彼女によって書かれた)
・「過去分詞」だけだと分詞で「〜された(名詞)」となり、
どのような名詞なのかを説明するのです。
(例:This
is a picture<taken by
Ken>.)
(=これはケンによって撮られた写真です。)
・「have+過去分詞」で現在完了形(〜してしまった等)です。
(例:He has
gone to America.)(=彼はアメリカに行ってしまった。)
英文の解説
問題に戻ります。
Yesterday
my brother bought me a book written by Yamada
as a birthday
present.
1.まずは前置詞句と副詞に( )をつけます。
(Yesterday)my brother bought
me a book written(by Yamada)
(as a birthday
present).
2.まずは動詞を探します。
この文には、「bought」と「written」の2つの候補があります。
では、どちらが動詞なのでしょうか。
「write-wrote-written」なので、writtenはwriteの過去分詞です。
ここで、思い出してほしいことがあります。
「過去分詞」は主にどういった場合に使用されたのでしょうか。
答えは以下です。
(1)「be動詞+過去分詞」の形で「〜される」
(2)「名詞+<過去分詞〜>」の形で「<>である名詞」
では、今回のwrittenは、(1)、(2)のどちらで訳せばいいのでしょうか。
もう一度問題文を見てください。
(Yesterday)my
brother bought me a book written(by Yamada)
(as a birthday
present).
writtenの前にbe動詞はありません。
よって、(2)で訳せばいいのです。
つまり、以下のようになるのです。
(Yesterday)my
brother bought me a book<written(by Yamada)>
(as a birthday
present).
つまり、「<>であるa
book」と訳せるのです。
よって、動詞は「bought」になります。
3.大抵、動詞より「←(左)」が主語、「→(右)」が補語か目的語です。
(Yesterday)my
brother〔←bought:動詞→〕me a book written(by Yamada)
(as a birthday
present).
よって、主語は「my
brother」です。
ここで思い出してほしいことがあります。
動詞である「buy」は、「buy A
B=AにBを買う」と第四文型をとる場合がありました。
つまり、この問題文では「A=me」、
「B=a book<written(by
Yamada)>」となります。
とりあえず、(Yesterday)と(as a birthday
present)を無視すると以下の
ような訳になります。
「私の兄弟はAにBを買った」
→「私の兄弟は私に<written(by
Yamada)>であるa bookを買った」
→「私の兄弟は私に山田によって書かれた本を買った」
ところで、「as a
birthday
present」はどのように訳せばいいのでしょうか。
この場合、「as〜=〜として」と訳します。
つまり、「誕生日のプレゼントとして」と訳せばいいのです。
あとは、以上の訳を足し合わせればいいのです。
日本語訳
昨日、私の兄弟は誕生日のプレゼントとして私に山田によって書かれた本を買った。