前置詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題70
I'll be there by nine in the morning.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説、英文の解説
【前置詞】
今回の英文法の解説、英文の解説は「until」と「by」の違いです。
「until」は「〜まですっと」、「by」は「〜までに」と訳すと習っていると思います。
さて、「〜までずっと」と「〜までに」はどう違うのでしょうか。
「〜までずっと」は、「〜までは、ずっと継続して」という意味になります。
「〜までに」は「その時を期限に」という意味になります。
少しわかりにくいと思います。具体的な例を使用すれば、わかると思います。
<例1>
「朝まで飲んでいた」という文においての「まで」はどちらになるのでしょうか?
↓
朝まで読んでいたということは、「朝までずっと継続して」飲んでいたのです。
よって、この時は、「until」を使います。
<例2>
「5時までに宿題をする」という文においての「まで」はどちらになるのでしょうか?
↓
4時に勉強を終わってもいいのです。5時はあくまで「期限」なのです。
よって、この時は、「by」を使います。
【be動詞の応用】
今まで、be動詞は補語と一緒に使用されてきました。
つまり「主語+be動詞+補語」という形で「主語は補語です」と訳すのでした。
(例)
「He is a teacher.」
=「〔He:主語〕is〔a teacher:補語〕.」
=「〔He:主語〕は〔a teacher:補語〕です。」
=「彼は先生です。」
しかし「主語 be」という形で、be動詞は補語と一緒に使用されない場合もあるのです。
このような時、be動詞は「〜にいる」と「存在」を表す意味になるのです。
例えば「He is in Osaka.」という文を訳してみましょう。
「in Osaka」は「前置詞+名詞」なので、前置詞句です。
前置詞句は文になくても粗筋をつかめるので、訳せなければ省略してしまっても良かったのでした。この場合は、訳せますが、省略してみます。
よって、「He is(省略).」となります。
主語は「He」です。
つまり、この文は「主語+be動詞」の形になっています。よって、「〜にいる」と訳すのでした。
「彼はいます」となります。
あとは省略した「in Osaka」を加えると「彼は大阪にいます」という意味になります。
英文の解説
問題に戻ります。
I'll be there by nine in the morning.
この文は「by」と「be動詞」の訳し方を知っていれば、簡単に訳せたと思います。
1.まずは、副詞、前置詞句を( )でくくります。
I'll be(there)(by nine)(in the morning).
※)thereは、「そこに」と訳す副詞です。
2.とりあえず、前置詞句を省略して、それ以外の部分を訳します。
I'll be (省略)(省略)(省略).
この文にはbe動詞があります。
このような場合、be動詞は「〜にいる」と訳します。
よって、「私はいるでしょう」と訳せばいいのです。
あとは、省略した部分を上記の訳に加えるだけです。
there=そこに
by nine=9時まで
in the morning=朝
日本語訳
私は朝9時までにはそこにいるでしょう。
(朝7時にいなくなるかもしれないし、朝8時にいなくなるかもしれない。でも朝9時までそこにいるだろうという意味)