関係代名詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題63
The person who parked that car has no manners at all.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説、英文の解説
【関係代名詞】
関係代名詞を軽く説明します。例えば「私が昨日買った本」という文に注目してみましょう。
どのような「本」なのでしょうか?「彼が昨日買った」本でしょうか?「私が買った」本でしょうか?
「私が昨日買った」本なのですよね。つまり、「私が昨日買った」は、どのような本なのかを説明しています。このように、どのような名詞なのかを説明する言葉を「形容詞節」と言いました。形容詞(句or節)などを見つければ<>をつけるのでした。
「<私が昨日買った>本は」
では、「<私が昨日買った>本は」を英語になおしてみましょう。
日本語では、どんなに長くても形容詞(句or節)は、名詞の前にもってくるのでした。
(例)「<私が昨日書店で買った>本」
(例)「<昨日私のおじさんが空港で見た>女性」
しかし、英語では長いものは後に持ってくるので、「本<私が昨日買った>」のように、名詞の後から、どのような名詞なのかを説明するのでした。よって、「The
book<私が昨日買った>」になります。では、「私が昨日買った」の部分をどのように英語になおすのでしょうか。
「私は昨日買った」を英語になおすと「I bought yesterday」です。つまり、「The
book<I bought yesterday>」が答えだと思った人も多いと思います。結論から言えば、正解といえば正解なのですが、少し間違えです。
<I bought yesterday>をそのまま入れると、どれが主語なのか、どれが動詞なのかわかりにくくなります。つまり、The
bookが主語なのか、Iが主語なのかわかりません。
なので、形容詞節として<I bought yesterday>を入れましたよというマークをつけてやるのです。そのマークは「who,whose,whom,which,that」なのです。今の場合は「which」を使います。よって、The
book<which I bought yesterday>となります。
ということは逆を言えば、「who,whose,whom,which,that」が文の中に出てくる時、文の中に形容詞節がでてくる可能性が高いのです。
つまり、<who〜>、<whose〜>、<whom〜>、<which〜>、<that〜>になる可能性が高いのです。
☆)関係代名詞は省略することもできます。
【否定の語+at all】
否定の語+at all=全く〜ない
英文の解説
問題に戻ります。
The person who parked that car has no manners at all.
少し難しい文の場合は、以下の1〜3の手順通り訳していけばよいのでした。
1.まずは動詞を探します。
動詞の候補は「parked」「has」の2つあります。では、どちらが動詞なのでしょうか。
もし「parked」が動詞の場合、主語は「The person who」、目的語もしくは補語は「that
car has no manners at all」となります。
〔主語:The person who〕〔動詞:parked 〕〔目的語または補語:that car has
no manners at all〕.
しかし、「The person who」という主語はおかしいですし(訳せません)、「that
car has no manners at all」という目的語もしくは補語もおかしいです。よって、動詞は「has」になります。
2.動詞より「左(←)」にあるのが主語、「右(→)」にあるのが目的語または補語になります。
〔主語:The person who parked that car〕〔←動詞:has→〕〔目的語:no manners
at all〕.
3.基本どおり訳します。
「主語+動詞+目的語」の文は「主語は目的語を〜する」と訳します。よって、問題文も「〔主語:The
person who parked that car〕は、〔目的語:no manners at all〕を持っている」と訳すのです。
まずは、主語の部分に注目してください。
〔主語:The person who parked that car〕
主語には「who」があります。つまり<who〜>になるのです。
〔主語:The person<who parked that car>〕
よって、「<parked that car>したThe person」と訳せるのです。つまり主語の部分は「<あの車を駐車した>人」と訳せるのです。
次に動詞+目的語の部分に注目してください。
〔動詞:has〕〔目的語:no manners at all〕.
ここで「否定の語+at all=全く〜ない」を思い出してください。問題文には、否定の語である「no」もありますし、「at
all」もあります。つまり、「全く〜を持っていない」と訳すのです。よって、「全くマナーを持っていない」→「全くマナーがない」と訳せます。
以上をあわせると、訳になります。
日本語訳
あの車を駐車した人は全くマナーがない。