無生物主語/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題60
Bad weather prevented aircraft from taking off.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説、英文の解説
【無生物主語】
例えば、「彼の死はみんなを悲しませた。」という文をみてください。
この文は、何か変な文ですよね。なぜ、この文は変な文なのでしょうか?
日本語では「物、事柄」を主語に持ってくることはあまりありません。しかし、この文では「彼の死」という「物、事柄」が主語に来ているのです。だからこの文を読むと変に感じるのです。
では、英語の場合はどうなのでしょうか?
英語の場合も、日本語と同じように、「物、事柄」を主語に持ってくることがあまりないのでしょうか?実は、英語では「物、事柄」も主語にすることがあるのです。
つまり、「物、事柄」が主語にきている英文をそのまま訳すと、変になってしまうので、「物、事柄」が主語にきた英文には、訳すコツが必要となるのです。
そのコツとは、
1.主語に「よって」をつける、
2.目的語があれば「〜は」に変える、
3.動詞を「する→される」「される→する」に変えるの3点です。
具体的にみてみましょう。
1.主語に「よって」をつける
彼の死<によって>みんなを悲しませた。
2.目的語があれば「〜は」に変える
彼の死<によって>みんな<は>悲しませた。
3.動詞を「する→される」「される→する」に変える
彼の死<によって>みんな<は><悲しんだ>。よって、「彼の死によって、みんなは悲しんだ。」になります。
【prevent A from 動詞のing形】
prevent A from 動詞のing形=Aが〜するのを妨げる
英文の解説
問題に戻ります。
Bad weather prevented aircraft from taking off.
この文では「prevent A from 動詞のing形=Aが〜するのを妨げる」を覚えておけば、簡単に文の構造がわかります。
Bad weather prevented〔A:aircraft〕from〔動詞のing形:taking off〕.
つまり、「Bad weatherは、〔A:aircraft〕が〔動詞のing形:taking off〕するのを妨げた」と訳せるのです。「Bad
weather=悪天候」「aircraft=飛行機」「take off=離陸する」です。よって、この文は「悪天候は飛行機が離陸するのを妨げた」と訳せるのです。
でも、この訳は少し不自然ですよね。
なぜ不自然なのかというと「悪天候は」と「物、事柄」が主語にきているからです。
つまり、「物、事柄」が主語にきている英文をそのまま訳すと、変になってしまうので、「物、事柄」が主語にきた英文には、訳すコツが必要となるのです。
そのコツとは、
1.主語に「よって」をつける、
2.目的語があれば「〜は」に変える、
3.動詞を「する→される」「される→する」に変えるの3点でした。
具体的にみてみましょう。
1.主語に「よって」をつける
悪天候<によって>飛行機が離陸するのを妨げた
2.目的語があれば「〜は」に変える
悪天候によって飛行機が離陸するの<が>妨げた
3.動詞を「する→される」「される→する」に変える
悪天候によって飛行機が離陸するのが妨げられた
日本語訳
悪天候によって飛行機が離陸するのが妨げられた。
=悪天候のため飛行機は離陸できなかった。