イディオム/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題34
He can tell the difference between whiskey and brandy.
アドバイス
英語の勉強をしていると、「知っているはずの単語なのに、意味が通じない…」という経験はありませんか?
例えば今回の「tell」。
「話す」「教える」という意味で覚えている人が多いと思いますが、実はそれだけではないのです。
英単語には「中心となるイメージ」があります。
それを理解しておけば、文脈に合わせて柔軟に訳せるようになります。
また、熟語(イディオム)も丸暗記するだけでなく、「なぜそういう意味になるのか」を分解して考える習慣をつけると、記憶に残りやすくなります。
このページでは、単語の意外な意味や熟語の成り立ちを丁寧に解説します。
「もしかして、他の意味があるかも?」と疑う姿勢が、英語力を飛躍的に高めてくれますよ。
英文法の解説
今回の英文を攻略するカギは、以下の2つの熟語(表現)です。
1.【動詞】「tell」の意外な意味
2.【前置詞】「between A and B」
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.【動詞】「tell」の意外な意味
「tell」と言えば「話す」「教える」ですよね。
でも、実は「見分ける」「区別する」という意味でもよく使われます。
なぜでしょうか?
「tell」の根本的なイメージは「正しく伝える」ことです。
誰かに何かを正しく伝えるためには、その物事を正確に把握していなければなりません。
そこから、「物事の違いを正しく認識する」=「見分ける、区別する」という意味が派生したのです。
特に「Can you tell?(違いがわかる?)」のように、canと一緒に使われることが多いのも特徴です。
2.【前置詞】「between A and B」
これは形を見た瞬間に反応できるようにしておきたい重要表現です。
「between」は「(2つのものの)間に」という意味の前置詞です。
「between A and B」で「AとBの間に」となります。
例えば、
between Tokyo and Osaka(東京と大阪の間に)
between you and me(あなたと私の間で=ここだけの話)
今回の問題のように「difference(違い)」という言葉と一緒に使われると、
「the difference between A and B」
=「AとBの違い」
という意味になります。
英文の解説
それでは、実際に問題を解いていきましょう。
He can tell the difference between whiskey and brandy.
ステップ1:文の骨組みを見抜く
まずは主語(S)と動詞(V)を見つけましょう。
S(主語)=He(彼は)
V(動詞)=can tell(見分けることができる)
O(目的語)=the difference(その違いを)
骨組みだけ訳すと、
「He can tell the difference.」
=「彼はその違いを見分けることができる。」
となります。
ここで「tell」を「話す」と訳してしまうと、「彼はその違いを話すことができる」となり、少し不自然です。
「違い」は「わかる」「見分ける」ものですよね。
文脈から自然な日本語を選べるようになりましょう。
ステップ2:修飾部分を訳す
残りの部分を見てみましょう。
between whiskey and brandy
これは「between A and B」の形ですね。
A=whiskey(ウィスキー)
B=brandy(ブランデー)
「ウィスキーとブランデーの間の(違い)」
となります。
これが前の「the difference」を詳しく説明しています。
the difference ←(between whiskey and brandy)
ステップ3:全体をまとめる
これまでの分析をつなげると、
He [S] can tell [V] the difference (between whiskey and brandy) [O].
直訳:「彼は(ウィスキーとブランデーの間の)違いを見分けることができる。」
少し自然な日本語に整えてみましょう。
「区別ができる」や「わかる」と訳してもOKです。
完成訳:「彼はウィスキーとブランデーの違いを区別できます。」
いかがでしたか?
単語の意味を柔軟に考えることと、セットで使われる表現(between A and B)を見抜くことがポイントでした。
日本語訳
彼はウィスキーとブランデーの違いを区別できます。
練習問題
理解度を確認するための練習問題です。
(1)この英文の動詞はどれですか?
A. He
B. can tell
C. difference
D. between
答え:B
解説:「can(助動詞)+tell(動詞の原形)」で一つの動詞のカタマリと考えます。
(2)「tell」のこの文脈での意味は?
A. 話す
B. 教える
C. 命じる
D. 見分ける(区別する)
答え:D
解説:「違い(difference)」と一緒に使われているので「見分ける」が適当です。
(3)「between A and B」の意味は?
A. AとBの間に
B. AまたはB
C. AではなくB
D. AもBも
答え:A
解説:2つのものの間を表します。
(4)「whiskey」の意味は?
A. ワイン
B. ウィスキー
C. ジュース
D. 水
答え:B
解説:お酒の一種です。
(5)「brandy」の意味は?
A. ブランデー
B. 日本酒
C. コーヒー
D. 紅茶
答え:A
解説:お酒の一種です。
(6)「difference」の反対の意味の言葉は?
A. same
B. different
C. similarity(類似点)
D. difficult
答え:C
解説:difference=相違点、similarity=類似点。
(7)この文の主語は?
A. He
B. difference
C. whiskey
D. brandy
答え:A
解説:文頭の「He」が動作主です。
(8)「can」の品詞は?
A. 動詞
B. 名詞
C. 助動詞
D. 形容詞
答え:C
解説:動詞の意味を助ける「助動詞」です。
(9)「He tells a lie.」での「tell」の意味は?
A. 見分ける
B. 嘘をつく(言う)
C. 命じる
D. 数える
答え:B
解説:目的語によって意味が変わります。「嘘(lie)」なら「つく(言う)」です。
(10)「between」の品詞は?
A. 動詞
B. 前置詞
C. 接続詞
D. 副詞
答え:B
解説:名詞の前に置かれる前置詞です。