分詞、否定/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題30
The injured boy could neither walk nor talk.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説、英文の解説
【否定】
neither A nor B=AもBも〜ない
【分詞】
「漱石によって書かれた本」を英語になおしてみましょう。
どのような本なのでしょうか?
そうです。「漱石によって書かれた」本なのです。つまり、「漱石によって書かれた」の部分が、「どのような本なのか」を説明しています。このように、どのような名詞なのかを説明する言葉を形容詞句というのでした。形容詞句を見つけたら、<>をつけるのでした。
日本語では、どんなに長い形容詞句でも名詞の前にもってくるのでした。
<例>
<あそこで座っている>少年
<漱石によって書かれた>本
しかし、英語では、長い形容詞句は名詞の後にもってきて、「本<漱石によって書かれた>」という語順にするのでした。つまり、英語では、「The
book<漱石によって書かれた>」になります。
では、<漱石によって書かれた>の部分をどのように英語になおせばいいのでしょうか。
「その本は漱石によって書かれた」だと英語になおせますよね。
「The book was written by Soseki.」です。
ここから、「その本は」をとってください。すると、「(The book) was written
by Soseki.」となります。つまり、「漱石によって書かれた」の部分は、「was
written by Soseki」になります。
更にbe動詞も取って「written by Soseki」です。
よって、「<漱石によって書かれた>本」を英語になおすと、「The book <written
by Soseki>」になります。
<<まとめ>>
「過去分詞」を見たら、下の3つの訳し方のどれかです!
(例:The letter was written by her.)(=その手紙は彼女によって書かれた)
・「過去分詞」だけだと分詞で「〜された(名詞)」となり、どのような名詞なのかを説明するのです。
(例:This is a picture<taken by Ken>.)(=これはケンによって撮られた写真です。)
・「have+過去分詞」で現在完了形(〜してしまった等)です。
(例:He has gone to America.)(=彼はアメリカに行ってしまった。)
英文の解説
問題に戻ります。
The injured boy could neither walk nor talk.
この文の動詞はどれでしょうか?
動詞の候補に、injured、walk、talkの3つが考えられます。もし、injuredは動詞だとすると、Theが主語になってしまいます。では動詞は、walk、talkのどちらでしょうか?
答えは、「両方とも動詞」なのです。「neither A nor B=AもBも〜ない」でした。
よって、「neither walk nor talk」は「歩くことも、話すこともしない」という訳になります。よって、主語は、「could
neither walk nor talk」より左(←)にある「The injured boy」なのです。
The injured boy (←助動詞+動詞:could neither walk nor talk).
この文は、「The injured boyは、歩くことも、話すこともできなかった」となります。
あとは、The injured boyの訳です。
「injured」は「過去分詞」なので、以下の3つのうちのいずれかの訳になります。
・「be動詞+過去分詞」は受動態で「〜される」と訳します。
・「過去分詞」だけだと分詞で「〜された(名詞)」となり、どのような名詞なのか説明するのです。
・「have+過去分詞」で現在完了形(〜してしまった等)です。
今の問題は、分詞で「〜された(名詞)」ですよね。あとは英単語を知っているかどうかの差です。
日本語訳
傷ついた少年は、歩くことも、話すこともできなかった。