否定の主語(no one)/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題29
This is our answer, and no one disagrees.
今回のポイント
この文では、「no one(誰も〜ない)」という【強い否定の言葉】が主語になっているときの、英語特有のルールを理解することが大切です。
日本語では「誰も反対し【ない】」と動詞に「ない」をつけますが、英語では「否定の主語」を使った場合、動詞にわざわざ「not」をつけることはしません(二重否定になってしまうためです)。
この「肯定文の形をしているのに意味は全否定になる」というトラップに引っかからないように注意して読みましょう。
アドバイス
いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
中学生の皆さんが「not」以外で否定文を作るとき、一番戸惑うのがこの「no」や「nobody」を使った文です。
英語のルールでは、【1つの文の中に否定の言葉(マイナスの言葉)は1つだけ!】という強い決まりがあります。
そのため、主語の先頭に「No(ゼロだ!)」というマイナスの言葉が置かれると、その時点でその文全体が「完全に否定(ゼロ)」になります。
ですので、いくら日本語の感覚で「誰も・反対し・ない」だからと、動詞の部分に「don't」や「doesn't」をつけて「No one doesn't disagree.」としてしまうと、マイナスとマイナスが掛け合わさってプラス(みんな賛成している!?)という意味不明な文になってしまいます。
「主語がゼロ(No)なら、動詞はそのまま(肯定形)!」という魔法のルールをしっかり覚えておいてくださいね。
英文法の解説
否定語が主語になる文について
英語には、文を頭から完全に否定してしまう強力な単語が存在します。
・no one = 誰も〜ない (nobody と同じ意味です)
・nothing = 何も〜ない
・never = 決して〜ない
これらの単語は、それ自体がすでに「not」のパワーをたっぷり含んでいるため、一緒に「not(don't / doesn'tなど)」を使うことは絶対にありません。
例えば、「誰も賛成する人がいない」という文を作りたい場合。
× no one doesn't agree(誤り:二重否定になってしまう)
○ no one agrees(正しい:誰も・賛成する・ゼロ)
さらに、今回の問題で使われている動詞「disagree(反対する)」も、「agree(賛成する)」に「dis(否定の接頭辞)」がくっついた単語です。
「no one disagrees」は、直訳すると「反対する人(disagrees)が、ゼロ人だ(no one)」となります。
「反対する人が一人もいない」=「つまり、全員が賛成している!」という非常に強いメッセージを込めた表現なのです。
英文の解説
それでは、今回の問題文を前半と後半に分けて分解してみましょう。
This is our answer, and no one disagrees.
まずは、カンマ( , )の前の前半部分です。
This is our answer.
・This(主語:これは)
・is(動詞:〜です)
・our answer(補語:私たちの答え)
第二文型(This = answer)の非常にシンプルな文です。
→ 「これが私たちの出した答えです。」
次に、後半部分です。
and no one disagrees.
・and(接続詞:そして、しかも)
・no one(主語:誰も〜ない ※ゼロ人)
・disagrees(動詞:反対する ※三単現のsがついています)
ここでの「and」は、ただの「そして」というよりは、「これが結論です、しかも(だから)」というような、自信たっぷりに前の文と後ろの文を繋ぐ役割をしています。
「no one」は「誰も〜ない」という単一のかたまり(単数扱い)なので、後ろの動詞 disagree には三単現の「s」がついて disagrees となっています。これもテストでよく狙われます!
全体の意味を繋げると:
「これが私たちの出した答えです。そして(それに対して)、誰も反対する人はいません(全員が賛成しています)。」
となります。
日本語訳
これが私たちの答えです。そして、何人(なんぴと)も(誰一人として)反対しません。
否定の主語(no / nobody / nothing)の実力テスト:10問ドリル
no / nobody / nothing / never などの「強力な否定語」の使い方と、動詞の形(肯定形・三単現のs)をマスターするための10問ドリルです。
最も適切なものを選択肢から選びましょう。
問題1: ( ) knows the truth.(誰もその真実を知らない)
A) Anyone B) Anybody C) Nobody D) Someone
問題2: ( ) happened yesterday.(昨日は何も起きなかった)
A) Anything B) Something C) Everything D) Nothing
問題3: No one ( ) disagree with you.(誰もあなたに反対しないだろう)
A) will B) won't C) don't D) doesn't
問題4: He ( ) come here again.(彼は決して二度とここへ来ないだろう)
A) won't never B) will never C) doesn't never D) don't never
問題5: There is ( ) milk in the fridge.(冷蔵庫には牛乳が全くない)
A) no B) any C) some D) a
問題6: I have ( ) to say.(私には言うべきことは何もない)
A) anything B) something C) nothing D) everything
問題7: ( ) in my class likes the new teacher.(私のクラスでその新しい先生を好きな人は誰もいない)
A) Anyone B) Nobody C) Someone D) Everybody
問題8: No one ( ) the answer.(誰もその答えを知らない)
A) know B) knows C) knowing D) knews
問題9: Nothing ( ) wrong with this machine.(この機械はどこも悪くない)
A) is B) isn't C) are D) aren't
問題10: They have ( ) money.(彼らはお金を持っていません)
A) no B) any C) none D) nothing
【解答と解説】
問題1: C) Nobody
解説: 「誰も〜ない」という強い全否定の主語。Nobody は No one と全く同じ意味です。
問題2: D) Nothing
解説: 「(モノが)何も〜ない」という否定の主語。Something(何か)の完全真っ向からの否定語です。
問題3: A) will
解説: (超重要!)すでに No one(誰も〜ない)という否定語があるため、その後ろの動詞や助動詞は【肯定形】でなければなりません。won't(will not)を入れると二重否定になってバツです。
問題4: B) will never
解説: never も「決して〜ない」という 100% の否定語です。助動詞 will と一緒に使う場合は、not を入れずに will never(決して〜しないだろう)とします。
問題5: A) no
解説: 「There is no 名詞(〜は全くない)」という形です。There isn't any milk. と書き換えることもできます。
問題6: C) nothing
解説: 「私には言うべきことが(何も)ない」。「I don't have anything to say.」と同じ意味ですが、nothingを使ったほうが簡潔でカッコいい表現になります。
問題7: B) Nobody
解説: 「誰も〜ない」なので Nobody です。(※もし文に doesn't like のように否定語があれば Anyone を使いますが、今回は likes と肯定形なので Nobody が正解です。)
問題8: B) knows
解説: (超重要!)No one や Nobody、Nothing などの代名詞は、文法上は「三人称・単数(彼、それと同じ扱い)」として計算します。したがって、現在形の動詞には【三単現の s】が必要になり、knows になります。
問題9: A) is
解説: Nothing はすでに否定の意味を持っているので、動詞の be動詞は肯定形の is になります。isn't にすると二重否定になってしまいます。
問題10: A) no
解説: 「no + 名詞」で「全く〜ない」という意味になります。They don't have any money. と比べて、「1円も持ってないんだぜ!」という強調のニュアンスが出ます。