関係代名詞/英文読解の練習問題

以下の英文を日本語になおしてください。

■■問題２３２■■
I liked the play that you hated.

※）いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。

英文法の解説

【関係代名詞】

関係代名詞を軽く説明します。
例えば「私が昨日買った本」という文に注目してみましょう。

どのような「本」なのでしょうか？
「彼が昨日買った」本でしょうか？「私が買った」本でしょうか？

「私が昨日買った」本なのですよね。
つまり、「私が昨日買った」は、どのような本なのかを説明しています。

このように、どのような名詞なのかを説明する言葉を「形容詞節」と言いました。
形容詞（句or節）などを見つければ＜＞をつけるのでした。

「＜私が昨日買った＞本は」


では、「＜私が昨日買った＞本は」を英語になおしてみましょう。

日本語では、どんなに長くても形容詞句or節は名詞の前にもってくるのでした。
（例）「＜私が昨日書店で買った＞本」
（例）「＜昨日私のおじさんが空港で見た＞女性」

しかし、英語では長いものは後に持ってくるのでした。

よって、「本＜私が昨日買った＞」のように
名詞の後から、どのような名詞なのかを説明するのでした。

よって、「The book＜私が昨日買った＞」になります。

では、「私が昨日買った」の部分をどのように英語になおすのでしょうか。

「私は昨日買った」を英語になおすと「I bought yesterday」です。
つまり「The book＜I bought yesterday＞」が答えだと思った人も多いと思います。

結論から言えば、正解といえば正解なのですが、少し間違えです。

＜I bought yesterday＞をそのまま入れると、どれが主語なのか、
どれが動詞なのかわかりにくくなります。

つまり、The bookが主語なのか、Ｉが主語なのかわかりません。

なので、形容詞節として＜I bought yesterday＞を入れましたよという
マークをつけてやるのです。
そのマークは「who,whose,whom,which,that」なのです。

今の場合は「which」を使います。
よって、The book＜which I bought yesterday＞となります。


ということは逆を言えば、「who,whose,whom,which,that」が文の中に出てく
る時、文の中に形容詞節がでてくる可能性が高いのです。

つまり、＜who〜＞、＜whose〜＞、＜whom〜＞、＜which〜＞、
＜that〜＞になる可能性が高いのです。

☆）関係代名詞は一定の条件の時、省略することもできます。

英文の解説

問題に戻ります。
I liked the play that you hated.

１．最も見つけやすいのが動詞です。まずは動詞を探します。

動詞の候補は２つありますよね。
「liked」と「hated」です。

このうち、どちらが動詞なのでしょうか。

もし「hated」が動詞なら、「I liked the play that you」が主語になります。

これはおかしいですよね。

よって、「liked」が動詞になります。

★）「play」も動詞だと思われた方もいるかと思いますが、「the play」のように
「the」がついています。なので、この「play」は名詞ですよね。

２．動詞より「←（左）」にあるのが主語、「→（右）」にあるのが
目的語、補語になります。

I〔←動詞：liked→〕the play that you hated.

つまり「I」が主語、「the play that you hated」は目的語になります。
つまり「Iはthe play that you hatedが好きでした」と訳せばいいわけです。

では「the play that you hated」をどのように訳せばいいのでしょうか。

これには「that」がありますよね。
thatは「＜that〜＞」になる可能性が高いのでした。

つまり、「the play＜that you hated＞」となります。
つまり、「＜that you hated＞であるthe play」と訳すことができます。

つまり「＜あなたが嫌いだった＞the play」となります。

では「the play」はどのように訳せばいいのでしょうか。

これは辞書を見てください。
playには名詞の意味もあって「演劇」などと訳します。

つまり「＜あなたが嫌いだった＞演劇」となります。

あとは、わかりますよね。

日本語訳

私はあなたが嫌いだった演劇が好きでした