無生物主語/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題23
The hurricane damaged not only North Carolina but also New Jersey.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説、英文の解説
【イディオム】
「not only A but also
B=AだけではなくてBも」
【無生物主語】
例えば、「彼の死はみんなを悲しませた。」という文をみてください。
この文は、何か変な文ですよね。なぜ、この文は変な文なのでしょうか?
日本語では「物、事柄」を主語に持ってくることはあまりありません。しかし、この文では「彼の死」という「物、事柄」が主語に来ているのです。だからこの文を読むと変に感じるのです。
では、英語の場合はどうなのでしょうか?英語の場合も、日本語と同じように、「物、事柄」を主語に持ってくることがあまりないのでしょうか?
実は、英語では「物、事柄」も主語にすることがあるのです。つまり、「物、事柄」が主語にきている英文をそのまま訳すと、変になってしまうので、「物、事柄」が主語にきた英文には、訳すコツが必要となるのです。
そのコツとは、1.主語に「よって」をつける、2.目的語があれば「〜は」に変える、3.動詞を「する→される」「される→する」に変えるの3点です。具体的にみてみましょう。
1.主語に「よって」をつける
彼の死<によって>みんなを悲しませた。
2.目的語があれば「〜は」に変える
彼の死<によって>みんな<は>悲しませた。
3.動詞を「する→される」「される→する」に変える
彼の死<によって>みんな<は><悲しんだ>。
よって、「彼の死によって、みんなは悲しんだ。」になります。
英文の解説
問題に戻ります。
The
hurricane damaged not only North Carolina but also New Jersey.
この文では、「not
only A but also B=AだけではなくてBも」を知っていれば
簡単に訳せたと思います。
The hurricane
damaged【not only】<A:North Carolina>【but also】<B:New
Jersey>.
これで、この文の構造がわかりましたか?この文は第三文型が少し変形した形になっていますね。「主語+動詞+【not
only】目的語1【but also】目的語2」って感じですね。それで、「主語は目的語1だけではなくて、目的語2も〜した」と訳せます。
具体的に訳していきましょう。
「The
hurricaneは、<A:North Carolina>だけではなくて、<B:New
Jersey>も
damagedした」と訳せます。つまり、「ハリケーンは、北カロライナだけではなくてニュージャージーも損害を与えた」となります。
しかし、この文は少し変ですね。というのも、主語に「物、事柄」の無生物が来ているからです。このような場合は、1.主語に「よって」をつける、2.目的語があれば「〜は」に変える、3.動詞を「する→される」「される→する」に変えるの3点を実施するのでした。
1.主語に「よって」をつける
ハリケーン<によって>、北カロライナだけではなくてニュージャージーも損害を与えた
2.目的語があれば「〜は」に変える
ハリケーン<によって>、北カロライナだけではなくてニュージャージー<は>損害を与えた
3.動詞を「する→される」「される→する」に変える
ハリケーン<によって>、北カロライナだけではなくてニュージャージー<は><損害を与えられた>
日本語訳
ハリケーンによって、北カロライナだけではなくてニュージャージーも損害をうけた。