第五文型/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題224■■
We shouldn't decide this very important decision quickly or foolishly.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【英文を訳すコツ】
基本的な英文の訳し方を解説します。
何度も解説していますので、もうわかっている人は飛ばしてください。
1.前置詞句や副詞(=〜ly)を見つければ( )をつけるのでした。
→前置詞句や副詞は訳さなくても文のあらすじはつかめます。
なので、前置詞句や副詞を見つければ( )をつけて、訳せなければ無視します。
2.最も見つけやすいのが動詞です。まずは、動詞を探してください。
→主語、目的語、補語は、長くなって、どこからどこまでが主語、目的語、
補語なのかわからなくなってしまう場合が多いのです。
一方、動詞は、大抵1語なので、すぐに見つけることができます。
なので、まずは動詞を見つけてください。
3.大抵の場合、「動詞より←(左)にあるのが主語」、
「動詞より→(右)にあるのが目的語や補語など」になります。
→どのような英文も、原則的に下の5つのタイプに分類できます。
第一文型→主語+動詞
第二文型→主語+動詞+補語
第三文型→主語+動詞+目的語
第四文型→主語+動詞+目的語+目的語
第五文型→主語+動詞+目的語+補語
つまり、どのような英文でも原則的には、上の5つのタイプいずれかの形になって
いるのです。
つまり、英文では、動詞より←(左)にあるのが主語に、
動詞より→(右)にあるのが目的語や補語などになっているのです。
4.基本通り訳します。
第一文型→主語+動詞=主語は〜する
第二文型→主語+動詞+補語=主語は補語です
第三文型→主語+動詞+目的語=主語は目的語を〜する
第四文型→主語+動詞+目的語+目的語=主語は目的語を目的語に〜する
第五文型→主語+動詞+目的語+補語=主語は目的語=補語に〜する
【助動詞】
例えば「彼は野球をすることができる」を英語になおしてみましょう。
以下の手順に従えば、簡単に英作ができました。
1.主語、動詞、目的語、補語を見つけます。
2.英語の語順になおします。
3.それぞれを英語になおします。
1.主語、動詞、目的語、補語を見つけます。
主語は「彼は」、目的語は「野球を」です。
これはすぐにわかりますよね。
では「することができる」は何なのでしょうか?
彼は→主語
野球を→目的語
することができる→??
「することができる」は、動詞である「する」に
「ことができる」という言葉がくっついています。
この「ことができる」のように動詞にくっついて、
動詞に「能力」などの意味を加える言葉のことを「助動詞」といいます。
2.英語の語順になおします。
英語では「主語+動詞+目的語」の語順でした。
助動詞はどこに入れればいいのでしょうか?
常に動詞とセットに使います。
つまり「助動詞+動詞」のように、助動詞は常に動詞の前に持ってくるのです。
よって助動詞がある文では、助動詞を動詞の前に持ってきて、
「主語+助動詞+動詞+目的語」の語順とするのです。
つまり、「彼は」「できる」「する」「野球を」の語順になります。
3.それぞれを英語になおします。
「できる」に当る英単語は「can」です。
「彼は(=He)」「できる(=can)」「する(=play)」「野球を(=baseball)」
となります。
※)英語になおす時、2つのことに気をつけてください。
助動詞は主語が三人称単数であっても、「s」はつけないことと、
助動詞の後の動詞は常に「原形」になるということです。
英文の解説
問題に戻ります。
We shouldn't decide this very important decision quickly or foolishly.
1.まずは前置詞句、副詞に( )をつけました。
「〜ly」の形になっているものは大抵、副詞です。
We shouldn't decide this very important decision(quickly or foolishly).
We shouldn't decide this very important decision(省略).
※)「A or B=AかBか」をまとめて( )に入れて、省略しました。
2.最も見つけやすいのが動詞です。次に動詞を探します。
今回の問題は「助動詞+動詞」の形になっていますよね。
We〔←助動詞+動詞:shouldn't decide→〕
this very important decision(省略).
3.動詞より「←(左)」にあるのが主語、「→(右)」にあるのが目的語、
補語になります。
つまり、Weが主語、this very important decisionが目的語になります。
つまり「Weはthis very important decisionをdecideすべきではない」
となります。
つまり「私達は非常に重要な決定を決めるべきではない」となります。
あとは勝手に省略した副詞の意味を加えると答えになります。
※)今回は英単語が少し難しかったと思いますが、文の構造的には
それほど難しくありません。もし何となくでも意味がわらなかった場合は、
語彙力がないか、5文型が身についていない証拠ですよ。
日本語訳
私達は非常に重要な決定を早急に、または愚かに決めるべきではない。