関係代名詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題210■■
Look at the house that stands on the hill.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【命令文〜私とあなたしかいない場合】
例えば、私は、あなたに宿題をしてもらいたいとします。
私は、あなたに何て言えばいいのですか?
「宿題をしなさい。」って感じで言えばいいのですね。
このように、人に、何かを命令する文のことを命令文と言います。
<イメージ図>
命令
私 ―――→ あなた
「私とあなたしかいない場合」の命令文について詳しく注目してみます。
日本語の場合、普通の文と命令文は何が違いますか?
あなたは宿題をする(普通の文) VS 宿題をしなさい(命令文)
1.普通の文には主語である「あなたは」がありますが、
命令文にはありませんよね。これが一つ目の違いです。
なぜ、主語がないのでしょうか?
なぜなら、私とあなたしかいない場合では、私は誰に命令するのか明白なので、
主語はいらないのですね。
2.次に違うのは、動詞の形が少し違います。
普通の文では、動詞は「する」になっていますが、
命令文では、動詞は「しなさい」になっています。
つまり日本語では、普通の文を命令文にする場合、
1.主語をとって、
2.動詞の形を変えればいいのです。
本題に入ります。
「You play baseball.」
この文を訳すと、「あなたは野球をする」という意味になります。
これを「野球をしなさい」というように、命令文にしてみましょう。
日本語の場合、普通の文を命令文にする場合、
1.主語をとって、
2.動詞の形を変えればいいのでした。
英語の場合もほぼ同じなのです。
普通の文を命令文になおす場合、
1.主語をとって、
2.必要であれば動詞の形を変えるのです。
この「必要であれば」の部分が日本語の場合と違いますね。
では、実際、普通の文を命令文になおしてみましょう。
【普通の文】
You play baseball.(あなたは野球をする)
↓
1.主語をとります。
Play baseball.(主語をとりました。文の初めの文字は大文字です。)
↓
2.必要であれば動詞の形を変えます。
今の問題では動詞の形を変える必要はありません。
↓
【命令文】
Play baseball.(野球をしなさい)となります。
【関係代名詞】
関係代名詞を軽く説明します。
例えば「私が昨日買った本」という文に注目してみましょう。
どのような「本」なのでしょうか?
「彼が昨日買った」本でしょうか?「私が買った」本でしょうか?
「私が昨日買った」本なのですよね。
つまり、「私が昨日買った」は、どのような本なのかを説明しています。
このように、どのような名詞なのかを説明する言葉を「形容詞節」と言いました。
形容詞(句or節)などを見つければ<>をつけるのでした。
「<私が昨日買った>本は」
では、「<私が昨日買った>本は」を英語になおしてみましょう。
日本語では、どんなに長くても形容詞句or節は名詞の前にもってくるのでした。
(例)「<私が昨日書店で買った>本」
(例)「<昨日私のおじさんが空港で見た>女性」
しかし、英語では長いものは後に持ってくるのでした。
よって、「本<私が昨日買った>」のように
名詞の後から、どのような名詞なのかを説明するのでした。
よって、「The book<私が昨日買った>」になります。
では、「私が昨日買った」の部分をどのように英語になおすのでしょうか。
「私は昨日買った」を英語になおすと「I bought yesterday」です。
つまり「The book<I bought yesterday>」が答えだと思った人も多いと思います。
結論から言えば、正解といえば正解なのですが、少し間違えです。
<I bought yesterday>をそのまま入れると、どれが主語なのか、
どれが動詞なのかわかりにくくなります。
つまり、The bookが主語なのか、Iが主語なのかわかりません。
なので、形容詞節として<I bought yesterday>を入れましたよという
マークをつけてやるのです。
そのマークは「who,whose,whom,which,that」なのです。
今の場合は「which」を使います。
よって、The book<which I bought yesterday>となります。
ということは逆を言えば、「who,whose,whom,which,that」が文の中に出てく
る時、文の中に形容詞節がでてくる可能性が高いのです。
つまり、<who〜>、<whose〜>、<whom〜>、<which〜>、
<that〜>になる可能性が高いのです。
☆)関係代名詞は一定の条件の時、省略することもできます。
英文の解説
問題に戻ります。
Look at the house that stands on the hill.
1.まずは前置詞句、副詞に( )をつけました。
Look at the house that stands(on the hill).
※)atも前置詞ですが、「look at〜=〜を見る」と一塊の動詞として
考えた方がわかりやすいです。
2.最も見つけやすいのが動詞です。次に動詞を探します。
「look at〜=〜を見る」ですよね。
この文には主語がない命令文になっています。
3.動詞より「←(左)」にあるのが主語、「→(右)」にあるのが目的語、
補語になります。
〔動詞:Look at→〕the house that stands(on the hill).
つまり、「the house that stands(on the hill)」が目的語になります。
つまり、「the house that stands(on the hill)を見なさい」となります。
では、the house that stands(on the hill)をどのように訳せばいいのでしょう
か。
この文には「that」があります。
thatは「<that〜>」となるのでした。
つまり、「the house<that stands(on the hill)>」となります。
つまり、「<that stands(on the hill)>であるthe house」となります。
つまり、「丘の上に立つ家」となります。
あとはわかりますよね。
日本語訳
丘の上に立つ家を見なさい。