無生物主語/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題202■■
The flood caused much damage.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【無生物主語】
例えば、「彼の死はみんなを悲しませた。」という文をみてください。
この文は、何か変な文ですよね。
なぜ、この文は変な文なのでしょうか?
日本語では「物、事柄」を主語に持ってくることはあまりありません。
しかし、この文では「彼の死」という「物、事柄」が主語に来ているのです。
だからこの文を読むと変に感じるのです。
では、英語の場合はどうなのでしょうか?
英語の場合も、日本語と同じように、「物、事柄」を主語に持ってくることが
あまりないのでしょうか?
実は、英語では「物、事柄」も主語にすることがあるのです。
つまり、「物、事柄」が主語にきている英文をそのまま訳すと、
変になってしまうので、「物、事柄」が主語にきた英文には、
訳すコツが必要となるのです。
そのコツとは、
1.主語に「よって」をつける、
2.目的語があれば「〜は」に変える、
3.動詞を「する→される」「される→する」に変えるの3点です。
具体的にみてみましょう。
1.主語に「よって」をつける
彼の死<によって>みんなを悲しませた。
2.目的語があれば「〜は」に変える
彼の死<によって>みんな<は>悲しませた。
3.動詞を「する→される」「される→する」に変える
彼の死<によって>みんな<は><悲しんだ>。
よって、「彼の死によって、みんなは悲しんだ。」になります。
英文の解説
問題に戻ります。
The flood caused much
damage.
1.最も見つけやすいのが動詞です。まずは動詞を探します。
動詞は「caused」しか考えられませんよね。
よって、動詞は「caused」です。
2.動詞より「←(左)」にあるのが主語、「→(右)」にあるのが目的語、
補語になります。
The
flood〔←動詞:caused→〕much damage.
つまり主語は「The flood」、目的語は「much
damage」になります。
つまり「The floodはmuch
damageをcauseした」と訳せばいいわけです。
つまり「洪水は多くの損害をcauseした」となります。
causeは「〜の原因となる」という意味です。
そのまま訳すと「洪水は大きな損害の原因となった」となります。
しかし、この主語は「洪水」という無生物なので、少々、訳す時に工夫した
方がよさそうです。
つまり「洪水によって大きな損害の原因が与えられた」となります。
これでも、まだ少し変なので、アレンジすると、答えになります。
日本語訳
洪水によって大きな被害がでた。