受動態/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題190■■
The boy will be punished for his wrongs.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【未来形】
例えば「彼は野球をするでしょう」を英語になおしてみましょう。
以下の手順に従えば、簡単に英作ができました。
1.主語、動詞、目的語、補語を見つける
2.英語の語順になおす
3.それぞれを英語になおす
1.主語は「彼は」、目的語は「野球を」です。
残った「するでしょう」は何なのでしょうか?
「するでしょう」は、動詞である「する」に
「でしょう」という味付けがされています。
この「でしょう」のように「動詞を味付けする」言葉のことを
「助動詞」といいます。
例えば、「彼は来るはずだ」についてを考えてみましょう。
「来る」は動詞です。「はずだ」は「来る」を味付けしています。
よって、「はずだ」は助動詞です。
2.英語の語順になおします。
「主語+動詞+目的語」の語順でした。
助動詞はどこに入れればいいのでしょうか?
結論を言うと、助動詞は動詞を味付けする言葉なので、
常に動詞とセットに使うのです。
つまり「助動詞+動詞」のように、助動詞は常に動詞の前に持ってきます。
よって、この問題では「主語+助動詞+動詞+目的語」となります。
つまり、「彼は」「でしょう」「する」「野球を」の語順になります。
3.それぞれを英語になおします。
「でしょう」に当る英単語は「will」です。
「彼は(=He)」「でしょう(=will)」「する(=play)」「野球を(=baseball)」
となります。
※)英語になおす時、2つのことに気をつけてください。
助動詞は主語が三人称単数であっても、「s」はつけないことと、
助動詞の後の動詞は常に「原形」になるということです。
また「でしょう」は「be
going to」でも言い表すことができます。
「be going
to」は近い未来を表します。
【受動態】
受動態は、図を入れないと正直説明が難しいです。
以下を読むよりは、以下のアドレスで学習した方がわかりやすいです。
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例えば、「私は彼が好きです」という文に注目してください。
この文は、「私が」彼が好きだということを意味しています。
では、「彼は」私にどう思われているのでしょうか?
「彼は私によって好かれている」のですよね。
つまり、「私は彼が好きです」⇔「彼は私によって好かれている」
のように書き換えることができます。
さて、(A)「私は彼が好きです」を(B)「彼は私によって好かれている」
に書き換える手順をもう少し詳しくみてみましょう。
(A)「私は(=主語)、彼が(=目的語)、好きです(=動詞)」
⇔(B)「彼は(=主語)私によって(=目的語)好かれている(=動詞)」
日本語では、
(1)(A)の文では目的語であった「彼が」を、(B)の文のように「主語」
に持ってくると、
(2)(A)では「好きです」であった動詞が、(B)では「好かれている」
というように「〜されている」というように変わって、
(3)(A)で主語であった「私は」が(B)の文のように「私によって」
という風に「〜によって」という言葉がくっつきます。
では英語の場合ではどうなのでしょうか。
つまり、「I like
him.(=私は彼を好きです)」を、
「彼は私によって好かれている」に変える場合はどうすればいいのでしょうか。
(1)まずは、「彼は」を主語の位置に持ってくる。
→主語の位置に持ってくると、「彼は」になるので、himではありませんよね。
→主格の「He」を使います。
(2)日本語では、動詞を「〜されている」という形に変えたように、動詞の
「like」の形を変えてやる必要があります。
→どのように変えるのかというと、「be動詞+過去分詞」にするのでした。
(3)日本語では、(A)では主語であった言葉に「〜によって」をつけたように、
英語では「by(=〜によって)」をつけます。その時に注意して欲しいのが、
「I(=私は)→by
me」のように、主格を目的格に変える必要があります。
(1)〜(3)をまとめてみましょう。
「He→1の手順」「is
liked(=be動詞+過去分詞)→2の手順」
「by
me.(→3の手順)」
ここで注意して欲しいのは(3)の手順において、大抵は「by」をつければ
いいのですが、例外があるのでした。
例えば、「with」が使われる場合の「be
covered with〜」
=「〜に(よって)覆われている」などがあります。
英文の解説
問題に戻ります。
The boy will be punished for his wrongs.
この文は「be
punished for〜=〜で罰せられる」と覚えておけば、
簡単に解けたかと思います。
The boy will〔be punished
for〕his wrongs.
この文は「未来形」になっていることもあわせて考えると、この文は、
「The boyは、his
wrongsで罰せられるでしょう」と訳せます。
つまり、「その少年は悪事で罰せられるでしょう」となります。
今回は難しい英単語が多くて、訳せなかったかもしれませんが、
しっかりと英単語を覚えて、次回の復習の時はしっかり訳せるように
なっていてくださいね。
日本語訳
その少年は悪事で罰せられるでしょう。