不定詞名詞的用法/英文読解の練習問題

以下の英文を日本語になおしてください。

■■問題19
It is important to know the rules of the game.

今回の確認ポイント

この文では「It(形式主語・仮の主語)」を使った文の仕組みと、「不定詞(to+動詞の原形)の名詞的用法」の組み合わせを理解できるかが重要です。
英語では、「長すぎる主語を嫌う」という大きな特徴があります。読んでいる人を混乱させないために、長い主語を文の最後へ回すルールがあるのです。
そのときに、すっぽり空いてしまった主語の場所に「仮の代役」として置かれるのが It です。この It は「それ」とは訳しません。本当の主語はもっと後ろにあるよ、という道しるべになっているのです。

アドバイス

いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。

中学生の皆さんが「It」という単語を見ると、最初の頃に習った「それは〜です」という訳がすぐに頭に浮かんでしまうかもしれません。
「It is important...」と書かれていると、つい「【それは】重要です…」と訳してから、「あれ?それってどれのことだろう?」と迷子になってしまう人がとても多いです。

英語の文章をスムーズに読むためのコツは、「英語はとにかく『結論を急ぐ』言語である」と意識することです。
日本語は、最後まで話を聞かないと結論(動詞や重要なこと)が出てきません。「毎朝早起きして冷たい水で顔を洗うことは……大切です。」のように、最後に「大切です」とわかります。
しかし英語は違います。先に「これ、すごく大切なことなんだよ!(It is important)」と結論をズバッと言い切ってしまうのです。
そして、相手が「えっ、何が大切なの?」と身を乗り出したところで、後からゆっくり「(実はね、)……することだよ(to〜)」と詳しい内容(本当の主語)を付け足します。

この「先に結論!後から詳しい中身!」という英語の考え方を理解すると、「It is ... to 〜」の文章が読めるようになるだけでなく、英語という言語そのものが驚くほど簡単に理解できるようになりますよ。

英文法の解説

不定詞の名詞的用法、形式主語

<<<<<<<以下から不定詞の名詞的用法、形式主語の説明です>>>>>>>

まず、基本的なおさらいをしましょう。「リンゴ」や「ゲーム」のような、人や物の名前を表す言葉を「名詞」というのでしたね。
では、「走る」や「泳ぐ」のような「動詞(動作を表す言葉)」を、名詞に変えるにはどうすればいいでしょうか?

日本語の場合は、動詞の後ろに「〜すること」をつければ、名詞に早変わりします。
例えば、「走る(動詞)→ 走ること(名詞)」、「ゲームのルールを知る(動詞のかたまり)→ ゲームのルールを知ること(名詞)」といった具合です。

では、英語において、動詞である「know〜(〜を知る)」を名詞に変えるにはどうすればいいでしょうか?
英語でこの「〜すること」にあたる魔法の言葉が「to」なのです!
この「to」を動詞の原形の前につければ、それだけで立派な名詞になります。
「to know〜」で「〜を知ること」になります。これを「不定詞の名詞的用法」と呼びます。

さて、ここからが今回の最大のポイントです。
英語では、文の主語が「長すぎる」ことや「ややこしすぎる」ことを極端に嫌います。なるべく結論から先にスパッと言いたいのです。日本語と英語の構造を比べてみると、その違いがよくわかります。

(日本語のイメージ)「私が昨日駅前のスーパーで偶然見つけたその珍しいリンゴは、……とてもおいしい。」
(英語のイメージ)「すごくおいしいんだよ!……私が昨日駅前のスーパーで見つけたあのリンゴはね。」

このように、英語は「先に結論を言う」ことを好む言語です。

これを踏まえて、実際の英文を作ってみましょう。
例えば、「英語を教え【ること】は、難しい。」という文を作るとします。
「to teach English(英語を教えること)」を主語にすると、次のような文になります。
「To teach English is difficult.」

この文は文法的には全く間違っていません。この文の主語は「To teach English」、動詞は「is」、補語は「difficult」です。
しかし、英語を話すネイティブスピーカーにとっては、主語である「To teach English」という3単語のかたまりが、少し長くて「頭でっかち」に見えてしまうのです。

そこで、英語ではアタマ(主語)を軽くするために、この長い主語「to teach English」を丸ごと文の一番後ろに移動させてしまいます。

「(もとの位置) is difficult」「to teach English(ここに移動)」

しかし、このままだと主語が空っぽになってしまい、文としておかしくなります。
そこで、元々「to teach English」があった空っぽの場所に、とりあえず仮の代役として「It(イット)」を座らせるのです。

つまり、「To teach English is difficult.」は、
It is difficult to teach English.」という形に生まれ変わります。

ここで絶対に忘れてはいけないのが、この It はあくまで「席取り係(仮の主語)」であり、「それ」という訳にはならないという点です。
本当の主語(真主語と呼ばれます)は、文の最後で待機している「to teach English」の方なのです。

(この話がよくわからない時は「Get you !! English !!」を読んでください。
Yahooなどで、「Get you English」と検索すればでてきます。)

<<<<<<<<<<<ここまでが説明です>>>>>>>>>>>>>>>

それでは、今回の問題に戻りましょう。
問題文は、「It is important to know the rules of the game.」でした。
先ほど学んだ通り、この It は「それ」ではなく、「to〜 以下」の長い文章の身代わりをしているだけでしたね。

「It is important」「to know the rules of the game.」

to〜以下の部分を、It があったもとの位置に戻して考えてみましょう。
「to know the rules of the game」「is important.」

「To know the rules of the game」=「ゲームのルールを知ること」
これがこの文の本当の主語(S)です。さらに動詞(V)は「is」、補語(C)は「important(重要だ)」となります。

つまり、最初からこの本当の主語の場所に戻して訳してあげればよいので、意味は「ゲームのルールを知ること は、重要だ」となります。

この形が使われる理由

英語では、会話でも長文読解でも「〜は重要だ(It is important)」「〜は難しい(It is difficult)」「〜は簡単だ(It is easy)」と先に結論を投げてから、「何をすることか」を後で説明する展開が最も自然で、一番よく使われます。
そのため、[ It is + 形容詞 + to 〜 ] の形(構文)はテストでも非常によく出題されます。
It を見たら、後ろに to がないかをすぐ探す癖をつけましょう!

日本語訳

ゲームのルールを知ることは重要です。

形式主語 It の実力テスト:10問ドリル

形式主語(It is ... to 〜)の使い分けや、不定詞の名詞的用法(〜すること)を完全にマスターするための10問ドリルです。最も適切なものを選択肢から選びましょう。

問題1: ( ) is difficult to speak English very well.
A) This B) That C) It D) He

問題2: It is easy for me ( ) this book.
A) read B) to read C) reading D) reads

問題3: ( ) to play tennis is a lot of fun.
A) It B) To C) Play D) This

問題4: It is hard ( ) early in the morning.
A) get up B) to get up C) getting up D) got up

問題5: My dream is ( ) a doctor in the future.
A) be B) being C) am D) to be

問題6: I like ( ) music in my room.
A) listned B) to listen to C) listen to D) listens

問題7: It is necessary for us ( ) English hard.
A) to study B) study C) studied D) studies

問題8: ( ) a good friend is important for you.
A) To having B) Had C) To have D) Have

問題9: We decided ( ) to Kyoto next weekend.
A) go B) went C) gone D) to go

問題10: They hope ( ) you again soon.
A) see B) to see C) saw D) seen


【解答と解説】

問題1: C) It
解説: 「英語をとても上手に話すことは難しい」という文です。後ろに「to speak」という本当の主語があるので、先頭には形式主語の It が入ります。

問題2: B) to read
解説: 「私にとってこの本を読むことは簡単です」。It is ... for 人 to 〜 の構文なので、to read が正解です。

問題3: B) To
解説: 「テニスをすることはとても楽しい」。It を使わず、「To play」という不定詞の名詞的用法そのものを主語にしています。

問題4: B) to get up
解説: 「朝早く起きることは大変だ」。形式主語 It に対応する本当の主語(to+動詞の原形)が必要です。

問題5: D) to be
解説: 「私の夢は将来医者になる【こと】です」。名詞的用法「to be」を入れて「〜になること」とします。

問題6: B) to listen to
解説: likeの後ろに「音楽を聞くこと」という目的語を入れます。listen to で「〜を聞く」なので、to listen to が正解です。

問題7: A) to study
解説: 「私たちが一生懸命英語を勉強することは必要(necessary)だ」。「for 人」の後に続く本当の主語なので「to study」です。

問題8: C) To have
解説: 「良い友達を持つ【こと】は〜」という文の主語にあたるので、「To have」が正解です。不定詞です。

問題9: D) to go
解説: decide(決める)の後ろには、必ず to不定詞 を置いて「〜【すること】を決める」という形を取ります。

問題10: B) to see
解説: hope(望む)の後ろも decide と同じく to不定詞 しか取れません。「またあなたに会える【こと】を望む」となります。

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