英文を訳すコツ、関係代名詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題183■■
Lack of care is the cause that the bird died.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【英文を訳すコツ】
基本的な英文の訳し方を解説します。
何度も解説していますので、もうわかっている人は飛ばしてください。
1.前置詞句や副詞(=〜ly)を見つければ( )をつけるのでした。
→前置詞句や副詞は訳さなくても文のあらすじはつかめます。
なので、前置詞句や副詞を見つければ( )をつけて、訳せなければ無視します。
2.最も見つけやすいのが動詞です。まずは、動詞を探してください。
→主語、目的語、補語は、長くなって、どこからどこまでが主語、目的語、
補語なのかわからなくなってしまう場合が多いのです。
一方、動詞は、大抵1語なので、すぐに見つけることができます。
なので、まずは動詞を見つけてください。
3.大抵の場合、「動詞より←(左)にあるのが主語」、
「動詞より→(右)にあるのが目的語や補語など」になります。
→どのような英文も、原則的に下の5つのタイプに分類できます。
第一文型→主語+動詞
第二文型→主語+動詞+補語
第三文型→主語+動詞+目的語
第四文型→主語+動詞+目的語+目的語
第五文型→主語+動詞+目的語+補語
つまり、どのような英文でも原則的には、上の5つのタイプいずれかの形になって
いるのです。
つまり、英文では、動詞より←(左)にあるのが主語に、
動詞より→(右)にあるのが目的語や補語などになっているのです。
4.基本通り訳します。
第一文型→主語+動詞=主語は〜する
第二文型→主語+動詞+補語=主語は補語です
第三文型→主語+動詞+目的語=主語は目的語を〜する
第四文型→主語+動詞+目的語+目的語=主語は目的語を目的語に〜する
第五文型→主語+動詞+目的語+補語=主語は目的語=補語に〜する
【関係代名詞】
関係代名詞を軽く説明します。
例えば「私が昨日買った本」という文に注目してみましょう。
どのような「本」なのでしょうか?
「彼が昨日買った」本でしょうか?「私が買った」本でしょうか?
「私が昨日買った」本なのですよね。
つまり、「私が昨日買った」は、どのような本なのかを説明しています。
このように、どのような名詞なのかを説明する言葉を「形容詞節」と言いました。
形容詞(句or節)などを見つければ<>をつけるのでした。
「<私が昨日買った>本は」
では、「<私が昨日買った>本は」を英語になおしてみましょう。
日本語では、どんなに長くても形容詞句or節は名詞の前にもってくるのでした。
(例)「<私が昨日書店で買った>本」
(例)「<昨日私のおじさんが空港で見た>女性」
しかし、英語では長いものは後に持ってくるのでした。
よって、「本<私が昨日買った>」のように
名詞の後から、どのような名詞なのかを説明するのでした。
よって、「The book<私が昨日買った>」になります。
では、「私が昨日買った」の部分をどのように英語になおすのでしょうか。
「私は昨日買った」を英語になおすと「I bought yesterday」です。
つまり「The book<I bought yesterday>」が答えだと思った人も多いと思います。
結論から言えば、正解といえば正解なのですが、少し間違えです。
<I bought yesterday>をそのまま入れると、どれが主語なのか、
どれが動詞なのかわかりにくくなります。
つまり、The bookが主語なのか、Iが主語なのかわかりません。
なので、形容詞節として<I bought yesterday>を入れましたよという
マークをつけてやるのです。
そのマークは「who,whose,whom,which,that」なのです。
今の場合は「which」を使います。
よって、The book<which I bought yesterday>となります。
ということは逆を言えば、「who,whose,whom,which,that」が文の中に出てく
る時、文の中に形容詞節がでてくる可能性が高いのです。
つまり、<who〜>、<whose〜>、<whom〜>、<which〜>、
<that〜>になる可能性が高いのです。
☆)関係代名詞は一定の条件の時、省略することもできます。
英文の解説
問題に戻ります。
Lack of care is the cause that the bird died.
ちょっと難しかったと思います。
難しいなと思った時ほど、基本を思い出しましょう!
1.まずは前置詞句、副詞に( )をつけました。
Lack(of care)is the cause that the bird died.
2.最も見つけやすいのが動詞です。次に動詞を探します。
動詞は「is」ですよね。
これはすぐにわかるかと思います。
Lack(of care)〔←動詞:is→〕the cause that the bird died.
3.動詞より「←(左)」にあるのが主語、「→(右)」にあるのが
目的語、補語になります。
この文には「be動詞」があることですし、「主語+(be)動詞+補語」の
第二文型ですよね。
つまり、主語は「Lack(of care)」に、補語は「the cause that the bird died」
になります。
つまり「Lack(of care)はthe cause that the bird diedです」と訳せばいい
のです。
では、「Lack(of care)」と「the cause that the bird died」は
どのように訳せばいいのでしょうか。
「A of B=BのA」です。
つまり、「世話の不足」となります。
「the cause that the bird died」はどのように訳せばいいのでしょうか。
これには「that」があります。thatは、<that〜>になる可能性が高いのでした。
the cause<that the bird died>
つまり「<that the bird died>であるthe cause」となります。
つまり「<鳥が死んだ>原因」となります。
あとはわかりますよね。
日本語訳
世話不足が、鳥が死んだ原因です。