不定詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題177■■
It is impudent of you to jest at him.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【不定詞の名詞的用法(応用)】
人や物などの名前を「名詞」というのでした。
しかし、人や物などの名前以外にも「名詞」はありました。
何でしたっけ?
そうですね。
「動詞」に「こと」をつけたものですね。
例えば、「走る(動詞)→走ること(名詞)」のように、
「動詞」に「こと」をつければ、名詞に変わるのでした。
さて、この「走ること」を英語になおしてみてください。
「走る」は「run」です。
「こと」にあたる英単語は「to」でした。
よって、「走ること」は「run
to」になる!と思いましたか?
違いましたよね。
「to」は必ず動詞の前に持ってくるのでした。
よって、走ることは「to
run」になります。
さて、話は変わります。
英語では、長いものや、ややこしいものはすべて後に持っていって、
結論から先に言う言葉なのでした。
日本語と英語の文を比べてみると明らかにわかります。
(日本語のイメージ)「私のおじさんは、私が空港で見た女性と結婚した。」
(英語のイメージ)「私のおじさんは結婚した、女性と、
そして、その女性を私は見た、空港で。」
この文を見ると英語の文では、長いものや、ややこしいものはすべて後に
持っていって、先に結論から述べていることがわかりますよね。
例えば、「To
teach English is difficult.」という文に注目してください。
この文の主語は、「To teach
English」、
動詞は、「is」、
補語は、「difficult」です。
訳すと、「英語を教えることは難しい」になります。
この文では明らかに、「主語」の部分が長いですよね。
この文のように主語にある「to〜」が長い場合、
英語では、その「to〜」を後に持っていくのです。
「■
is difficult」「to teach English」
そして元々「to teach
English」のあった部分(■の部分)に、
「It」を持ってくるのです。
つまり、「To teach English is
difficult.」
=「It is difficult to teach
English」になります。
<<<まとめ>>>
「to〜」を見たら、下の訳になります。
1.「〜すること」
2.「〜するための」「〜すべき」
3.「〜するために」
4.単なる前置詞の「to」
英文の解説
問題に戻ります。
It is impudent of you to jest at him.
「It
is・・・to〜」を見たら、公式のように「It is・・・to〜=
〜することは・・・」と訳せばいいのでした。
〔It
is〕impudent of you〔to〕jest at him.
でも、今回の場合、「of
you」が邪魔ですよね。
このように邪魔なものが出てきたら、とりあえず、省略すればいいのでした。
〔It
is〕impudent(邪魔者)〔to〕jest at him.
これなら訳せますよね。
公式に当てはめると「jest at
himすることはimpudent」となります。
ちょっと英単語が難しいのですが、これを訳すと、
「彼をからかうことは生意気です」となります。
★)少し難しい英単語ですが、この際、覚えておいてくださいね。
ところで、勝手に省略した「of
you」はどうやって訳せばいいのでしょうか?
実は「It is・・・of(for) A
to〜」の形になっている時、Aは「to+動詞」の
動詞と、「主語+動詞」の関係があるのです。
ちょっとわかりにくいですよね。
そこで、具体的に説明してみます。
〔It
is〕impudent of you〔to〕jest at him.
「to〜+動詞」の動詞とは「jest」のことですよね。
「of
you」のyouは、この「jest」と「主語+動詞」の関係があるのです。
つまり「あなたがjestする」という関係があるわけです。
つまり・・・
〔It
is〕impudent(省略)〔to〕jest at him.
「彼をからかうことは生意気です」
〔It is〕impudent
of you〔to〕jest at him.
「あなたが彼をからかうことは生意気です」
日本語訳
彼をからかうなんてあなたは生意気です。