分詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題16
The child raising his right hand is John.
今回の狙い
この文では「〜している子供」という「現在分詞(ing形)」の働きを正しく読み取れるかがポイントです。
英語では、名詞の後ろに長い説明が続くため、日本語の感覚とは逆の順番で情報を処理する力が必要になります。
また、文全体は「A=B」を表す第二文型です。主語(A)と補語(B)が同じ人物を指している点にも注目してみてください。
アドバイス
いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英語の文章を読むとき、ingで終わる単語(ing形)を見つけると、つい「あ!現在進行形だ!」と思って「〜しているところです」と訳してしまっていませんか?
実は、中学生の皆さんがよくつまずくポイントがここにあります。英語のing形には、大きく分けて3つの全く違う役割(顔)があるのです。
1つ目は、皆さんがよく知っている「進行形」です。これは必ず「be動詞(am, is, are, was, wereなど)+ing形」のペアで使われます。
2つ目は、「動名詞」です。これは「動詞」を「名詞」に変えたもので、「〜すること」という意味になります。たとえば「Playing tennis is fun.(テニスをすることは楽しい)」のように、文の主語や目的語として使われます。
3つ目が、今回登場する「現在分詞」です。これは「〜している」という意味で、名詞(人や物)を詳しく説明する「形容詞」のような働きをします。
特にこの「現在分詞」で気をつけたいのは、「どこに置くか(置く場所)」です。
日本語では、「【走っている】犬」も、「【公園で走っている】犬」も、どんなに説明が長くても名詞(犬)の「前」に置きますよね。
しかし、英語には「2語以上のかたまりで名詞を説明するときは、必ず名詞の後ろに置く」という強力なルールがあります。これを「後置修飾(こうちしゅうしょく)」と呼びます。
「raising his right hand(彼の右手をあげている)」は4語の長いかたまりなので、The child(その子供)という名詞の後ろにピタッとくっついて、「The child(どんな子供?)→ raising his right hand(右手をあげている)」という順番で説明を追加しているのです。
文の中心となる本当の「動詞」をまず突き止めることが大切です。本当の動詞を見つければ、それ以外のing形は「名詞を説明しているおまけの部分(修飾語)」だと見抜けるようになります。これがスラスラ読めるようになるための第一歩です!
英文法の解説
少しややこしい文の訳し方、分詞
1.最も見つけやすいのが動詞です。まずは、動詞を探してください。
この問題の文(The child raising his right hand is John.)の中で、動詞になりそうな単語は「raising」と「is」の2つがあります。さて、どちらが本当の動詞(文の述語)なのでしょうか?
もし、raisingが文の動詞だとしたら、現在進行形として「be動詞+動詞のing形」という形になっていなければいけません。つまり「The child is raising...」のようになっていなければならないのです。
しかし、この文では raising の前に be動詞 がありません。よって、raising は文の動詞ではないということが論理的にわかります。したがって、この文の本当の動詞は「is」になります。
つまり raising は文の中心ではなく、名詞を説明するための語(現在分詞)だと判断できるのです。
2.大抵の場合、「動詞より←(左)にあるのが主語」、「動詞より→(右)にあるのが目的語や補語など」になります。
「The child raising his right hand(← is ;動詞 →) John.」
つまり、「動詞(is)より←(左)」にある「The child raising his right hand」という長いかたまり全体が主語(S)になります。そして、「動詞(is)より→(右)」にある「John」が補語(C)になります。
この文は「主語+be動詞+補語」の第二文型(SVC)なので、「主語(S) = 補語(C)」という関係が成り立ちます。
The child raising his right hand = John
3.基本通り訳します。
この問題は、「主語=補語」の第二文型なので、「主語は補語です」と訳します。つまり、文全体の骨格としては、「The child raising his right hand(主語)は、John(補語)です」という訳になります。
さて、ここで長い主語である「The child raising his right hand」の方の訳し方を考えてみましょう。この訳を考える前に、形容詞(名詞を説明する言葉)の働きについて復習します。
<参考:形容詞の働き>
「サングラスをかけている少年」という言葉があったとします。この少年は、メガネをかけた少年でも、帽子をかぶった少年でもなく、「サングラスをかけた」少年です。
つまり、「サングラスをかけた」という言葉が、どんな少年なのかを詳しく説明しています。このように、名詞(少年など)がどんな状態かを説明する言葉を「形容詞」といいます。今回学んでいる「分詞」も、実はこの形容詞と同じ働きをするのです。
ところで、日本語では「<サングラスをかけた>少年」や「<右手をあげている>子供」のように、どんなに説明が長くても名詞の「前」にくっつけます。名詞の前から名詞を説明するのが日本語のルールです。
しかし、英語のルールは違います。説明する言葉が1単語だけなら前から説明しますが、2単語以上の長いかたまりになると、名詞の「後ろ」に持っていくのです。名詞の後ろから前へ向かって、「どんな名詞なのか」を説明します。
イメージとしては、「子供<右手をあげている>」のように、まずポンと「子供」と名言してから、後出しで詳しい情報を付け加える感じです。
さて、問題に戻ります。「動詞のing形」は、be動詞と一緒にセットで使われれば進行形になりますが、be動詞なしで名詞の直後に置かれているときは、「名詞を後ろから説明する分詞(形容詞の働き)」になります。
よって、「raising his right hand(右手をあげている)」という部分は、そのすぐ前にある「The child(その子供)」がどんな子供なのかを説明している現在分詞のかたまりなのです。
The child ←<raising his right hand>
日本語の語順に合わせて訳すと、「<右手をあげている>子供」という訳になります。
これを文全体の骨格に当てはめると、「<右手をあげている>子供は、ジョンです。」となるわけです。
※)ちなみに、余談ですが・・・
raise(レイズ)=「〜をあげる」(目的語を必要とする他動詞です)
rise(ライズ)=「(太陽などが)あがる、のぼる」(目的語を必要としない自動詞です)
この2つの動詞の違いはテストでも非常によく出題されるので、ぜひ違いを覚えておきましょう。
日本語訳
右手をあげている子供はジョンです。
分詞の実力テスト:10問ドリル
現在分詞(ing形)と過去分詞(ed形)、そして後置修飾のルールを完璧にするための10問ドリルです。それぞれの問題で、最も適切なものを選択肢から選びましょう。
問題1: The boy ( ) tennis in the park is my brother.
A) play B) played C) playing D) plays
問題2: I have a friend ( ) in New York.
A) live B) living C) lived D) lives
問題3: The picture ( ) by him is very famous.
A) take B) took C) taking D) taken
問題4: Look at the ( ) birds.
A) fly B) flew C) flying D) flied
問題5: We read a book ( ) in English.
A) write B) writing C) wrote D) written
問題6: I know the girl ( ) by the window.
A) standing B) stand C) stood D) stands
問題7: Can you see the mountain ( ) with snow?
A) cover B) covering C) covered D) covers
問題8: Who is the man ( ) English over there?
A) teach B) taught C) teaching D) teaches
問題9: I found my ( ) bicycle near the station.
A) stolen B) stole C) steal D) stealing
問題10: The language ( ) in Australia is English.
A) speak B) speaking C) spoke D) spoken
【解答と解説】
問題1: C) playing
解説: 「公園でテニスをしている少年」という意味です。少年が自分でテニスを「している」ので、現在分詞(ing)を選びます。
問題2: B) living
解説: 「ニューヨークに住んでいる友達」という意味です。友達が「住んでいる」ので現在分詞(ing)を使います。
問題3: D) taken
解説: 「彼によって撮られた写真」という意味です。写真は「撮られる」ものなので過去分詞(ed形・不規則変化)を使います。takeの過去分詞はtakenです。
問題4: C) flying
解説: 「飛んでいる鳥」という意味です。1語だけで名詞(birds)を説明するときは、名詞の前に置きます。
問題5: D) written
解説: 「英語で書かれた本」という意味です。本は「書かれる」ものなので過去分詞のwrittenを選びます。
問題6: A) standing
解説: 「窓のそばに立っている女の子」です。女の子が自分で「立っている」ので現在分詞(ing)になります。
問題7: C) covered
解説: 「雪で覆われた山」という意味です。山は雪に「覆われる(受け身)」なので、過去分詞のcoveredを選びます。
問題8: C) teaching
解説: 「あそこで英語を教えている男性」です。男性が教えている(能動)ので現在分詞のteachingです。
問題9: A) stolen
解説: 「私の盗まれた自転車」という意味です。「盗まれた」という受け身の意味なので過去分詞のstolenを使います。
問題10: D) spoken
解説: 「オーストラリアで話されている言語」です。言語は「話される」ものなので過去分詞のspokenを選びます。