受動態/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題149■■
The seats in the theater were all but
occupied.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【受動態】
受動態は、図を入れないと正直説明が難しいです。
以下を読むよりは、以下のアドレスで学習した方がわかりやすいです。
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例えば、「私は彼が好きです」という文に注目してください。
この文は、「私が」彼が好きだということを意味しています。
では、「彼は」私にどう思われているのでしょうか?
「彼は私によって好かれている」のですよね。
つまり、「私は彼が好きです」⇔「彼は私によって好かれている」
のように書き換えることができます。
さて、(A)「私は彼が好きです」を(B)「彼は私によって好かれている」
に書き換える手順をもう少し詳しくみてみましょう。
(A)「私は(=主語)、彼が(=目的語)、好きです(=動詞)」
⇔(B)「彼は(=主語)私によって(=目的語)好かれている(=動詞)」
日本語では、
(1)(A)の文では目的語であった「彼が」を、(B)の文のように「主語」
に持ってくると、
(2)(A)では「好きです」であった動詞が、(B)では「好かれている」
というように「〜されている」というように変わって、
(3)(A)で主語であった「私は」が(B)の文のように「私によって」
という風に「〜によって」という言葉がくっつきます。
では英語の場合ではどうなのでしょうか。
つまり、「I like
him.(=私は彼を好きです)」を、
「彼は私によって好かれている」に変える場合はどうすればいいのでしょうか。
(1)まずは、「彼は」を主語の位置に持ってくる。
→主語の位置に持ってくると、「彼は」になるので、himではありませんよね。
→主格の「He」を使います。
(2)日本語では、動詞を「〜されている」という形に変えたように、動詞の
「like」の形を変えてやる必要があります。
→どのように変えるのかというと、「be動詞+過去分詞」にするのでした。
(3)日本語では、(A)では主語であった言葉に「〜によって」をつけたように、
英語では「by(=〜によって)」をつけます。その時に注意して欲しいのが、
「I(=私は)→by
me」のように、主格を目的格に変える必要があります。
(1)〜(3)をまとめてみましょう。
「He→1の手順」「is
liked(=be動詞+過去分詞)→2の手順」
「by
me.(→3の手順)」
ここで注意して欲しいのは(3)の手順において、大抵は「by」をつければ
いいのですが、例外があるのでした。
例えば、「with」が使われる場合の「be
covered with〜」
=「〜に(よって)覆われている」などがあります。
英文の解説
問題に戻ります。
The seats in the theater were all but
occupied.
英文を訳すコツを覚えていますか?
以下の手順に従えば、簡単な英文であれば訳すことができるのでした。
1.まずは前置詞句、副詞に( )をつけて、訳せない場合は省略するのでした
The
seats(in the theater)were(all but)occupied.
The
seats(省略)were(省略)occupied.
★)in the theater=「前置詞+名詞」の形になっています。
★)「all
but=ほとんど」という意味の副詞ですが、知らない人の方が多いかと
思います。しっかり覚えてくださいね。
2.最も見つけやすいのが動詞です。次に動詞を探します。
The
seats(省略)were(省略)occupied.
この文では「be動詞+過去分詞」の形になっています。
つまり、受動態の文ですよね。
3.基本通り訳します。
「occupy」は「占有する」という意味の動詞です。
つまり「were+occupied」で「占有されていた」となります。
つまり「席は占有されていた」となります。
後は勝手に省略した前置詞・副詞の意味を加えればいいのです。
in
the theater:その劇場の
all
but:ほとんど
つまり、「その劇場の席はほとんど占められていた」となります。
日本語訳
その劇場の席はほとんど埋まっていた。