現在完了形/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題141■■
My mother has just come back from church.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【現在完了形】
「have +
過去分詞」の形を「現在完了形」というのでした。
現在完了形は、以下のいずれかで訳すのでした。
1.完了(〜してしまった)
2.継続(ずっと〜している)
3.経験(〜したことがある)
では、「have
+
過去分詞」を文で見つけた時、
上記の1〜3のどれで訳せばいいのでしょうか?
1の訳になる時は、「just(ちょうど)」や
「already(すでに)」が文で使われることが多いのでした。
2の訳になる時は、「since〜(〜から)」や
「for+期間(〜の間)」が文で使われることが多いのでした。
3の訳になる時は、「often(しばしば)」や
回数を表す語句が文で使われることが多いのでした。
ここまでは大丈夫ですよね。
ここまで覚えていても、意外に出来ないのが、
「過去形と現在完了形(完了)の区別」です。
「え?そんなの簡単。”〜した”が過去形で、”〜してしまった”が
現在完了形(完了)じゃないの」と思いましたか。
間違えではありませんが、こういう風に暗記していると、
例えば「あ〜あ。バスが行っちゃたよー」とか、
「0.1秒前にバスが行ったんだよ」なんていうように、
少し形が変わるとわからなくなってしまいます。
そこで、「過去形と現在完了形(完了)の違い」について少し詳しく
知る必要があります。
「(A)時計をなくしてしまった」
まずは、この文に注目してください。
(A)の文では「時計をなくしてしまった」という意味だけではなくて
暗に「(その結果、現在、時計を持っていない)」という意味も
示されていますよね。
つまり、(A)の文では「過去に時計をなくした」という過去の事実だけでは
なくて、暗に「その結果現在も時計がない」という意味も表されているのです。
このように「過去の事実」だけではなくて「その結果、現在どうなんだ」
ということまで、暗に示したい場合に現在完了(完了)を使うのでした。
「(B)10分前に時計をなくした」
次に、(B)の文に注目してみてください。
(B)の文では、「10分前に時計をなくした」という過去の事実は書いていますが、
その結果、現在はどうなんだまでは何も書いていませんよね。
現在は時計が見つかったかもしれないし、それとも、いまだ時計がないのか、
どちらなのかわからないですよね。
つまり(B)の文では「単に時計をなくした」という過去の事実だけが
示されているのです。
このような場合、過去形を使うのです。
では、「1秒前に時計をなくしたんだよね」という文は、
過去と現在完了(完了)のどちらでしょうか。
ものすごく理屈っぽくなりますが、
ひょっとして0.1秒前に時計が見つかったかもしれませんよね。
逆にまだ現在も時計が見つかっていない可能性もあります。
つまり、この文では、過去、時計をなくしたという事実は
示されていますが、その結果、現在はどうなんだまで示されていません。
よって、この文は「過去形」なのです。
英文の解説
問題に戻ります。
My mother has just come back from
church.
この問題文では「have+動詞の完了形」がありますよね。
しかも「just」があります。
つまり問題文は「現在完了形(完了)」で訳せばいいことがわかります。
つまり問題文は「ちょうど〜してしまった」と訳せばいいのです。
ところで、「come
back from〜=〜から帰る」と訳します。
My mother has just〔come back
from〕church.
つまり問題文は「私の母親は教会からちょうど帰ってきた」と訳せばいいのです。
日本語訳
私の母親はちょうど教会から帰ってきた。