無生物主語/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題121■■
His carelessness caused the accident.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【無生物主語】
例えば、「彼の死はみんなを悲しませた。」という文をみてください。
この文は、何か変な文ですよね。
なぜ、この文は変な文なのでしょうか?
日本語では「物、事柄」を主語に持ってくることはあまりありません。
しかし、この文では「彼の死」という「物、事柄」が主語に来ているのです。
だからこの文を読むと変に感じるのです。
では、英語の場合はどうなのでしょうか?
英語の場合も、日本語と同じように、「物、事柄」を主語に持ってくることが
あまりないのでしょうか?
実は、英語では「物、事柄」も主語にすることがあるのです。
つまり、「物、事柄」が主語にきている英文をそのまま訳すと、
変になってしまうので、「物、事柄」が主語にきた英文には、
訳すコツが必要となるのです。
そのコツとは、
1.主語に「よって」をつける、
2.目的語があれば「〜は」に変える、
3.動詞を「する→される」「される→する」に変えるの3点です。
具体的にみてみましょう。
1.主語に「よって」をつける
彼の死<によって>みんなを悲しませた。
2.目的語があれば「〜は」に変える
彼の死<によって>みんな<は>悲しませた。
3.動詞を「する→される」「される→する」に変える
彼の死<によって>みんな<は><悲しんだ>。
よって、「彼の死によって、みんなは悲しんだ。」になります。
英文の解説
問題に戻ります。
His carelessness caused the
accident.
少し英単語が難しいですよね。
でも、英単語は読んでみれば、意外に知っているものもありますよ。
例えば「careless」という英単語に注目してください。
読むと「ケアレス」ですよね。
「ケアレス」という言葉はどこかで聞いたことはありませんか?
そうです。「ケアレスミス」の「ケアレス」です。
つまり、「careless」は「不注意な」と訳せることがわかります。
ちなみに、「carelessness」は「careless」に「〜ness」がついているので、
名詞になっています。つまり「carelessness」は「不注意」と訳せます。
では「accident」も読んでみましょう。
読むと「アクシデント」ですよね。
「アクシデント」は日本語でもよく使いますよね。
つまり、「accident」は「事故」と訳せます。
このように知らない英単語が出てきても、諦めずに、
まずは読んでみることも重要です。
というより、英語は語彙力も大切です。
英文を読んだら、必ず英単語を覚えるようにしてくださいね。
ちなみに、繰り返し覚えると記憶は定着します。
というより、繰り返し覚えれば覚えるほど、忘れにくくなります。
1度読んだといって安心せずに、「復習編」「問題編」をうまく利用して、
何度も覚えなおして確実に英単語も覚えるようにしてくださいね。
さて、話がそれましたが、問題文に戻ります。
His
carelessness caused the
accident.
まずはこの文を直訳してみます。
1.まずは動詞を探すのでした。
「carelessness→不注意」「the
accident→事故」なので、
動詞は残った「caused」しかありませんよね。
よって、動詞は「caused」です。
2.動詞より「←(左)」にあるのが主語、「→(右)」にあるのが
目的語、補語になります。
His
carelessness〔←動詞:caused→〕the accident.
よって、主語が「His carelessness」、目的語が「the
accident」になります。
3.基本どおり訳します。
「主語+動詞+目的語」は「主語は目的語を〜する」と訳せました。
つまり、「His
carelessnessがthe
accidentをcausedする」となります。
つまり、「彼の不注意が事故をcausedする」となります。
ここで、causeは「〜を引き起こす」と訳します。
直訳すると、「彼の不注意が事故を引き起こした」となりますが、
少し変ですよね。
なぜ変なのかというと「彼の不注意」という無生物が主語になっているからです。
無生物主語の場合、以下のように訳すとうまくいくのでした。
1.主語に「よって」をつける
彼の不注意<によって>事故を引き起こした
2.目的語があれば「〜は」に変える
彼の不注意<によって>事故<が>引き起こした
3.動詞を「する→される」「される→する」に変える
彼の不注意<によって>事故<が>引き起こされた
よって、「彼の不注意で事故が起きた」になります。
日本語訳
彼の不注意で事故が起きた。