分詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題112■■
The child raising his right hand is
Ken.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【分詞】
「ソファで眠っている赤ん坊」は、どのような赤ん坊なのでしょうか?
ベットで眠っている赤ん坊でもなくて、部屋で眠っている赤ん坊でもなくて、
「ソファで眠っている赤ん坊」少年なのです。
つまり、「ソファで眠っている」は、
どのような赤ん坊なのかを説明している語句です。
このように、どのような名詞なのかを説明する語句を
「形容詞(句)」といいます。分詞は形容詞句の一種なのです。
形容詞句や分詞を見つけたら、必ず<>をつけてください。
<ソファで眠っている>赤ん坊
ところで、日本語では、どんなに長い形容詞句でもの名詞の前にもっていきます。
<例>
<サングラスをかけた>少年
<ソファで眠っている>赤ん坊
しかし、英語では、長い形容詞句は名詞の後にもってきて、
「赤ん坊<ソファで眠っている>」という語順にするのでした。
では、「赤ん坊<ソファで眠っている>」
をどのように英語になおせばいいのでしょうか?
赤ん坊は「a
baby」です。
では、「ソファで眠っている」の部分をどのように訳せばいいのでしょうか?
まずは、「ソファで眠っている」に「私は」を加えてください。
「私はソファで眠っている」なら英語になおせますよね。
「I
am sleeping on the
sofa.」です。
ここから、勝手に付け加えた「私は」と「be動詞」を取り除いてください。
「(I)(am)sleeping on
the sofa.」
よって、「ソファで眠っている」は、「sleeping on the
sofa.」
であるとわかります。
よって、「赤ん坊<ソファで眠っている>」は、
「a baby<sleeping on
the
sofa>」になります。
(((まとめ)))
動詞のing形を見たら、下の3つの訳のどれかになります!
1.「be動詞+動詞のing形」は現在進行形で「〜しているところ」と訳します。
(例:I
am playing
baseball.)(私は野球をしているところです。)
2.「動詞のing形+名詞」または「名詞+動詞のing形」で
「〜している(名詞)」となり、どのような名詞なのかを説明するのです。
(例:The
boy<playing the guitar>is
John.)
(ギターを弾いている少年はジョンです。)
3.「動詞のing形」だけだと「〜すること」と訳します。
(例:I like
playing
tennis.)(=私はテニスをすることが好きです。)
【英文を訳すコツ】
基本的な英文の訳し方を解説します。
何度も解説していますので、もうわかっている人は飛ばしてください。
1.前置詞句や副詞(=〜ly)を見つければ( )をつけるのでした。
→前置詞句や副詞は訳さなくても文のあらすじはつかめます。
なので、前置詞句や副詞を見つければ( )をつけて、訳せなければ無視します。
2.最も見つけやすいのが動詞です。まずは、動詞を探してください。
→主語、目的語、補語は、長くなって、どこからどこまでが主語、目的語、
補語なのかわからなくなってしまう場合が多いのです。
一方、動詞は、大抵1語なので、すぐに見つけることができます。
なので、まずは動詞を見つけてください。
3.大抵の場合、「動詞より←(左)にあるのが主語」、
「動詞より→(右)にあるのが目的語や補語など」になります。
→どのような英文も、原則的に下の5つのタイプに分類できます。
第一文型→主語+動詞
第二文型→主語+動詞+補語
第三文型→主語+動詞+目的語
第四文型→主語+動詞+目的語+目的語
第五文型→主語+動詞+目的語+補語
つまり、どのような英文でも原則的には、上の5つのタイプいずれかの形になって
いるのです。
つまり、英文では、動詞より←(左)にあるのが主語に、
動詞より→(右)にあるのが目的語や補語などになっているのです。
4.基本通り訳します。
第一文型→主語+動詞=主語は〜する
第二文型→主語+動詞+補語=主語は補語です
第三文型→主語+動詞+目的語=主語は目的語を〜する
第四文型→主語+動詞+目的語+目的語=主語は目的語を目的語に〜する
第五文型→主語+動詞+目的語+補語=主語は目的語=補語に〜する
英文の解説
問題に戻ります。
The child raising his right hand is
Ken.
英文を訳すコツ通りに訳してみます。
1.まずは動詞を探します。
動詞の候補として「raising」「is」の2つがあります。
では、どちらが動詞なのでしょうか。
「raising」が動詞だとすると、動詞より左にある「The
child」が主語になり、
動詞より右にある「his right hand is
Ken」が目的語または補語になります。
でも、これは、おかしいですよね。
「his right hand is
Ken」が目的語や補語になることはおかしいですよね。
よって、「is」が動詞になります。
※)「raising」は「動詞のing形」になっています。
もし「raising」が「動詞」になる場合は「be動詞+動詞のing形」
の形にならなければなりません。このように考えても大丈夫です。
2.大抵の場合、「動詞より←(左)にあるのが主語」、
「動詞より→(右)にあるのが目的語や補語など」になります。
The
child raising his right hand〔←動詞:is→〕 Ken.
よって、動詞より←(左)にある「The child
raising his right
hand」が主語
で、動詞より→(右)にある「Ken」が補語になります。
3.基本どおり訳します。
よって「The child
raising his right handはKenです」と訳します。
では、「The child raising his right
hand」は
どのように訳せばいいのでしょうか。
ここで思い出して欲しいことがあります。
(((動詞のing形)))
動詞のing形を見たら、下の3つの訳のどれかになりました。
1.「be動詞+動詞のing形」は現在進行形で「〜しているところ」と訳します。
2.「動詞のing形+名詞」または「名詞+動詞のing形」で
「〜している(名詞)」となり、どのような名詞なのかを説明するのです。
3.「動詞のing形」だけだと「〜すること」と訳します。
今の場合、どれで訳せばいいのでしょうか。
問題文をよく見てください。
「The
child raising his right hand」
raisingの前に名詞であるThe
childがあります。
つまり、上記の2の形になっています。
「The child<raising his right
hand>」
つまり、「<raising his right hand>であるThe
child」と訳します。
よって、「<右手をあげている>子供」と訳します。
以上をまとめると答えがでてきます。
日本語訳
右手をあげている子供はケンです。