関係代名詞/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題105■■
The number of people who leave their umbrellas on trains
increases.
※)いきなり、日本語訳を見て、正解、不正解で一喜一憂するのではなく、なぜ、そのような訳になるのか、しっかり考えることが大切です。
このページでは、英文に使われている英文法の解説、なぜ、そのような訳になるのかの解説もあるので、本気で英語が上達したいなら、このページをしっかり読んでくださいね。
英文法の解説
【関係代名詞】
関係代名詞を軽く説明します。
例えば「私が昨日買った本」という文に注目してみましょう。
どのような「本」なのでしょうか?
「彼が昨日買った」本でしょうか?「私が買った」本でしょうか?
「私が昨日買った」本なのですよね。
つまり、「私が昨日買った」は、どのような本なのかを説明しています。
このように、どのような名詞なのかを説明する言葉を「形容詞節」と言いました。
形容詞(句or節)などを見つければ<>をつけるのでした。
「<私が昨日買った>本は」
では、「<私が昨日買った>本は」を英語になおしてみましょう。
日本語では、どんなに長くても形容詞句or節は名詞の前にもってくるのでした。
(例)「<私が昨日書店で買った>本」
(例)「<昨日私のおじさんが空港で見た>女性」
しかし、英語では長いものは後に持ってくるのでした。
よって、「本<私が昨日買った>」のように
名詞の後から、どのような名詞なのかを説明するのでした。
よって、「The
book<私が昨日買った>」になります。
では、「私が昨日買った」の部分をどのように英語になおすのでしょうか。
「私は昨日買った」を英語になおすと「I
bought yesterday」です。
つまり「The book<I bought
yesterday>」が答えだと思った人も多いと思います。
結論から言えば、正解といえば正解なのですが、少し間違えです。
<I
bought yesterday>をそのまま入れると、どれが主語なのか、
どれが動詞なのかわかりにくくなります。
つまり、The
bookが主語なのか、Iが主語なのかわかりません。
なので、形容詞節として<I bought
yesterday>を入れましたよという
マークをつけてやるのです。
そのマークは「who,whose,whom,which,that」なのです。
今の場合は「which」を使います。
よって、The
book<which I bought
yesterday>となります。
ということは逆を言えば、「who,whose,whom,which,that」が文の中に出てく
る時、文の中に形容詞節がでてくる可能性が高いのです。
つまり、<who〜>、<whose〜>、<whom〜>、<which〜>、
<that〜>になる可能性が高いのです。
☆)関係代名詞は一定の条件の時、省略することもできます。
英文の解説
問題に戻ります。
The number of people who leave their umbrellas on trains
increases.
少し長い文で難しかったと思います。
こういう難しい文の時ほど基本に戻って訳しましょう。
以下の1〜3の手順のように考えていけば、基本的な文であれば訳せました。
1.まずは前置詞句や副詞に( )をつけます。
The
number of people who leave their umbrellas on trains
increases.
ちょっと、どこが前置詞句なのかわかりにくいですね。
とりあえず、「on
trains」は前置詞句だとわかりますよね。
「on trains」だけ( )でくくります。
The number of people
who leave their umbrellas(on
trains)increases.
2.最も見つけやすいのが動詞です。次に動詞を見つけるのでした。
では、この文の動詞を探してみましょう。
動詞の候補は「leave」「increases」の2つがあります。
どちらがこの文での動詞でしょうか?
もし、「leave」が動詞であれば、「leave」より左にある
「The
number of people
who」が主語になります。
※)なぜなら英文は基本的に「主語+動詞〜」の語順になっていている為です。
これは、おかしいですよね。
よって、もう一歩の「increases」が動詞になります。
3.動詞より「←(左)」にあるのが主語、「→(右)」にあるのが目的語、
補語でした。
The
number of people
who leave their umbrellas(on
trains)〔←動詞:increases→〕.
よって、動詞より左にある「The number of people who leave
their umbrellas
(on
trains)」が主語です。
動詞より右には何もないですよね。
このことから、この文は第一文型の文だとわかります。
4.基本どおり訳します。
「主語+動詞」の文は「主語は〜する」と訳せばいいのです。
〔主語:The
number of people who leave their umbrellas(on
trains)〕
〔動詞:increases〕.
よって、「The number of people who leave their
umbrellas(on
trains)は、
increasesする」と訳せばいいのです。
では、主語の部分をどのように訳せばいいのでしょうか。
The
number of people who leave their umbrellas(on
trains)
この文には「who」があります。
「who」は関係代名詞になる可能性が高いのでした。
つまり、この文は以下のようになります。
The
number of people<who leave their umbrellas(on trains)>
つまり<who leave
their umbrellas(on
trains)>が、どのような「people」
なのかを説明しているのです。
よって、「<>である人の数」と訳せばいいのです。
つまり、「<(電車に)傘を忘れる>人の数」と訳せます。
以上をまとめると問題文は以下のように訳せます。
「電車に傘を忘れる人の数が増加する」と訳せます。
日本語訳
電車に傘を忘れる人が増える。